二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.243 )
- 日時: 2012/09/14 15:47
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「なぜあんな馬鹿なことをした大ばか者めッ!!!」
「話せばわかるって言葉を知らねえのかおっぱい!…じゃなくて水晶!」
「サイテー青峰君ッ!!」
「青峰君絆創膏です。」
「…とりあえずお前たち危機感を持てよ。俺たちが今どんな状況にあるかわかってないだろ。」
そう。赤司の言うとおり、水晶、青峰、桃井、黒子、赤司の5人は見張り—海東の部下—に、追いかけられていた。
つまり、鬼ごっこ状態である。
「もうっ!青峰君何とかしてッ!」
「るせー!さつき!ドラえもんじゃねー限り何でもできねえよ!」
走りながら桃井と青峰は一方的な口論を繰り広げた。
「おまえら少しは静かにできないのか…!」
赤司を遠目で2人をにらみつける。
「あッ!裏口だ!急げみんな!」
「捕まえたぞ!!」
「きゃあッ!」
みんなが振り向いたら、桃井が捕まえられていた。
「観念しろ。もう逃げられないぞ・・・。」
「はなしてッ!」
「さつき!」
「桃井さん!」
赤司達は人質を取られて動けなくなっていた。
だが、白銀水晶はこんなことではひるまない。
「…まったくこんなに早くつかまりおって・・・ッ!」
水晶は素早く見張りの後ろに回り込むと、金属バットをゴオンッ!と思い切り頭に打ち込んだ。
「な、な・・・。」
ばたっと見張りは倒れこんでしまう。
「つ、つえー・・・。」
青峰は倒れた見張りを直視した。
「フン。海馬に比べたらミジンコのようなものだ。あいつはえげつないぞ。」
水晶はまんざらでもない様子でバットを肩に置く。
「水晶は中学校界で有名な伝説の不良だからな。」
と、赤司は勝ち誇ったような顔で水晶をみる。
「馬鹿者ッ!余計なことをいうな!叩き割るぞ!」
「そーいえば、その制服、晴嵐中の・・・。」
桃井がじっと水晶の制服をみる。
「それに僕、噂で金属バットを持って君臨し、あらゆる不良を1瞬でなぎ倒すゆえに異名が覇王と呼ばれる伝説の不良が晴嵐中にいるって聞きました。」
黒子と桃井はじいっと水晶をみる。
「なななな何を言ってる!!そんなわけないだろがっ!そんなことより早く入るぞ!!」
金属バットを抱えながら水晶は裏口へ入って行こうとした。
すると。
「迎えにきーたよっ♪」
軽快な声が赤司達の頭上に落ちてくる。
「「「「「!?」」」」」
とん、と屋根から海馬が着陸する。
「それにしてもすごく強引なやり方でここに来たねえ。僕も兄さんもびっくりしたよ。それでさあ・・・。」
海馬はゆっくりと5人に手を差し伸べる。
「もし、記憶チップを渡してくれたらただで帰してあげるよ。」
にっこりと、海馬は笑う。
「んなことするわけねーだろっ!!とっとと萌香を返せ!」
「やめろ!エロ男ッ!!」
水晶は青峰を制したが、もう遅かった。
「・・・・・・そっか。ざんねんだ。」
海馬のフインキがとても冷たいものになった。
「・・・くる・・・ッ!!」
水晶はバッとを構えた。だが。
ドッ。
「え・・・・。はやすぎる・・・・・。」
海馬の拳が水晶のお腹に入っていた。
「水晶さんッ!」
黒子が駆け寄ろうとしたが。
「うッ!」
「あッ!」
「がっ!」
「・・・ッ!」
みんな、水晶のようにパンチをくらう。
そして、意識を失った。