二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.252 )
日時: 2012/09/16 13:00
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

「…黒子っちたち大丈夫スかね・・・。」
 白銀家のソファーに座り、憂い顔でつぶやく黄瀬。
「…黄瀬ち〜ん。そんな心配しても無駄だと思うけど。」
 紫原が黄瀬の隣に座る。
「紫原の言う通りなのだよ黄瀬。俺らがどうこうできる話ではない。」
「さっ!いきましょう、みんな!」
 緑間が冷静に言った後、あかりは軍隊の着るような服に着替え、髪をポニーテールに結わえ、そして、手には銃が握られていた。
「えっ!えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!どどどどうしたんスかあかりさんッ!?」
 黄瀬は思わず思いきり、後ずさりをする。
「え?何って…。萌香たちを追うのよ?」
 あかりは首をかしげながら、無意識に銃を向ける。
「こっちに向けないでほしいッスッ!」
 黄瀬は紫原の後ろに隠れた。
「…モデルガンでしょ?何ビビってんのさ黄瀬ちん。」
「・・・うってみる?」
 あかりは紫原に銃を持たせると、庭にある的を指差した。
「・・・えい。」
 紫原が打った瞬間。


パアああああああああああああンッ!!
 けたたましい音が響いた。
 そして的には大穴があいていた。
「本物の銃だ〜・・・。」
「なんでうれしそうなんスか紫っち!」
「銃刀法違反になるのだよ。」
「そのことについては心配ないわ。ちゃんと許可ももらってるもの。」
 と、あかりはにっこり笑った。
「さあ、行くわよおッ!」
「「「おおー・・・。」」」
 この時黄瀬はある時のことを思い出していた。


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夏休み6日目のこと。
「そーいえば萌香っちの家って何やってる家なんスか?」
「いきなりだなあ…。普通の家だ。」
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ぜんっぜん普通の家じゃねーーーーーーーーーーーーーーッ!
 そう、つくづく思った黄瀬であった。








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「…やはり海馬の奴裏切ったか・・・。」
 海東はそうつぶやき、モニターの画面を切る。
 そして、白衣のポケットからソフトを取り出す。
「…まあ、あいつに本物のソフトを渡してなくてよかったよ。」
 と、皮肉気に笑った。
 そして、萌香をみた。
 萌香は頭に装置をかぶせられ、手足は鎖で縛られ、服は貧相な白いワンピースになっていた。
 意識はなかった。
「・・・さて、始めるか。」
 海東は頭の装置につながっているパソコンという名の核に例のソフトを差し込んだ。
 バチッ。バチッ・・・。
 萌香の頭の装置が火花を散らす。
「うっ…。あッ・・・・ぐッ・・・ッ!」
 萌香は小さな悲鳴をあげた。
「第一段階はまず、お前の知人の記憶を失う。…今度は俺にがっかりさせるなよ。…萌香。」
 海東は萌香を冷たい目で見降ろした。






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「…愚妹…!しっかりしてろよ・・・ッ!」
 水晶は焦りたっぷりの顔で走っていた。