二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.271 )
- 日時: 2012/09/20 20:18
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「萌香お前の意見は聞き届けられない。」
「え…?」
赤司は間髪入れずに答えた。
「話を最後まで聞け。」
赤司は萌香をにらむように見た。
「萌香!私たちは、萌香のこと大好きだよ!」
桃井は泣きそうになりながらも笑顔で答える。
「ここにいない黄瀬君も紫原君も緑間君も萌香さんがかえるのを待ってます。」
「俺、お前にリベンジしてねーんだからな!勝ち逃げなんて許さねえッ!」
黒子と青峰も続くようにそう言った。
「愚妹ッ!お前がいなくなったら私の作ったお菓子、だれが味見するのだ馬鹿者ッ!!」
萌香よりもポロポロと泣き出す水晶。
萌香はキュッと胸を押さえる。
「・・・ッ!…私は作り物で失敗作なんだぞ…?」
「ちがう。」
また、赤司は否定する。
だんだん、萌香に近寄る。
「出来損ないで家族にも認められないガラクタなんだぞ…?」
「ちがう。」
一歩一歩、赤司は萌香のところへ近寄る。
萌香の目には涙が浮かんでいた。
「…いつもはクールぶってるくせに、不器用で恥ずかしがり屋なところも、下ネタダメなのも、友達思いなところも、意外に泣き虫なところも、全部本物の白銀萌香じゃないか・・・。」
赤司はそっと萌香を抱きしめる。
「せ・・・じゅろ・・。」
「あった時からずっと萌香のことが大好きでした。」
赤司は抱きしめる手を強める。
萌香はそっと赤司の腕を握る。
「私…ずっとみんなと一緒にいていいの?」
「ああ。」
「本当?」
「前に約束しただろ?お前が言ったことなのに。」
その言葉を聞いた瞬間、萌香の涙は一気にあふれ出た。
「…やだよぉ…。私、琉香になりたくない・・!ずっと…ずっとみんなと一緒にいたいよお!」
萌香はつかんでいた赤司の腕をもっと強くつかんだ。
「助けて!!みんな!!」
「「「「「わかってる!!」」」」」
そしてみんなはじろりと海東をにらむ。
「…萌香。お前にはもう心の底から失望した。…死ね!」
パアンッと萌香めがけて発砲される。
「ざけんなインテリ!!」
水晶はそういって2人の前に立つと、弾丸とバットで野球をするように打ち返した。
「水晶!お前まで邪魔をするのか!?」
「人の人生を奪おうとしているお前がどんなにきれいごとを並べても説得力がないな!!」
不敵に水晶が笑う。
「萌香…。もうすぐで帰れるからな。」
「…うん…!」
赤司の言葉に萌香は笑う。
「・・・馬鹿親父。これが白銀家の悪夢の最終章だ。」
「終わるのはお前たちだ。」
「「もう、家族ごっこは終わりだ—————————!」」
そして2人は武器を構えた。