二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.295 )
- 日時: 2012/09/26 20:14
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「…黄瀬え。ありゃあ、なんだ?」
「…俺にもわからないッス。」
青峰と黄瀬が指でボールを回しながら、赤司と萌香を見る。
「がんばってください。萌香さん。」
「…ちゃんとエスコートしてあげてね。赤司君。」
4人が体育館のステージに目を向けるようにつられて緑間と紫原もステージを見る。
「・・・・・せ、せーじゅーろー・・・。む、むりにこたえなくてもいいんでしゅよ。」
「…噛んでる、萌香。」
混乱している萌香に赤司はため息をつきながら答える。
「…まったく話の内容がつかめないのだが。」
「同感〜。」
緑間と紫原が困ったようにつぶやく。
「簡単にいうと『チキチキ☆萌香ちゃんと征十郎君のラブラブ大作戦っ☆』です。」
「まったくわけがわからないのだよ。」
「そっかアー・・・。ついに・・・。」
「そしてなぜおまえは理解しているのだよ紫原。」
黒子の意味不明な説明に突っ込みを入れる緑間。
キセキ達が困惑している理由は1つ。
部下開始30分前という今、先程萌香は黒子と桃井の手によって赤司の目の前に連行され、桃井に、
「赤司君はあの時の告白恋愛な意味で?それともただのその場しのぎ?」
「今ここではっきりさせてください。…ステージでお2人と話し合って。」
と、言う黒子の後押しに、赤司と萌香は強制的にステージに座らさせ、会議ということになっている。
「・・・ツーかよお。もう14分ぐらいたってるぜ?もうやめたほうが・・・。」
「黙っててください青峰君。」
「ど、どうしたんスか!?そんなに目の色変えて。」
いつもにもなく情熱的な黒子に黄瀬は問う。
「…別にいいじゃないですか。」
「あッ!赤司君が!」
桃井の言葉にみんなはまたステージに視線を集中させる。
「…萌香。俺はあの時の言葉はその場しのぎじゃない。本気だ。」
「・・・で、でも私みたいな頭悪いブスがすきだなんてだめだ・・・やっぱり・・・。」
赤司はちゃんと萌香の目を見ているため、つい、萌香は赤司からの視線をそらしながら言った。
「「「「「「アンタこの学校で1,2を争う美少女だろ!?」」」」」」
キセキ達は猛烈に突っ込んだ。
「わ、私征十郎とは釣り合わないからな!だから、あの時の言葉はうれしかったぞ!もうこのことは忘れてくれ!」
萌香はハハッと言いながら立ち上がった。
「…だから萌香は今までそのことで悩んでたのか・・・。」
赤司は薄く微笑むと、スクッと立ち上がった。
「もう一回言う。僕はお前を10年以上好きだ。その気持ちは変わらない。」
「え…?」
萌香が言い終わる前にチュッと赤司は萌香の頬にキスをした。
「「「「「「あ、赤司ぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」」」」」」
みんなは顔を真っ赤にして叫んだ。
だが、萌香の顔はもっと赤く、
「gytdjt7u;iy7tdjuhnjgt!?」
萌香は声にならない声を上げ、そのまま気絶した。
「「「「「「も、萌香あッ!!」」」」」」
「まだまだだな。萌香。」
赤司は倒れた萌香を抱きかかえるとくすりと笑った。