二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.311 )
日時: 2012/09/30 11:42
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

 そして、4日後。いつものように、また部活の時間になった。
「ちーす。」
 けだるげな声ではいってきたのは青峰。
「もう青峰君昨日のことちゃんと言ってよね!」
 桃井は怒りながら青峰に近寄って行く。
「しかたねーだろー。」
 ふぁああ、と青峰はあくびをしながらそう言った。
「まったく…。自由なやつだ。」
「練習始めるぞ!」
 緑間は言った後、赤司は体育館隅々まで響き渡るように言った。
「・・・なんか。」
 萌香は何か青峰がいつもと違う…。ように感じた。
(こうやって部活に来てるってことは気のせいだなきっと。)
 そんな思いを振り払うように萌香は目を閉じて、スコアボードの準備に急いだ。







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「おおーーッ!ナイス青峰!」
 今はゲーム中だ。
「いいぞ!青峰っち!」
 黄瀬がバシッと青峰の肩をたたく。
「もう…青峰君ッたら今まで来なかったからひやひやしたのに…!」
 桃井は苦笑しながらドリンクの準備をした。
「ねッ!萌香!」
「ええっ!?」
 いきなり萌香に話がふられたため、萌香はどうすればいいのかわからなくなっていた。
「そ、そうだな・・・。」
 ハハ、と、萌香は乾いた笑いをこぼす。
「ちゃんと聞いてた!?」
 桃井はもー!といいながら笑った。
「…そんなに赤司君が見たいのはわかってるけどさー。」
「はッ!?違う!だんっじてそんなことはないッ!!ただちょっと考え事してただけだッ!」
「そうかなー。そうかなー。」
 桃井はからかうように笑った。
「ほ、ほら、ちゃんと見なきゃ!」
「はいはい—!」
 萌香は雑念を振り払うように座りなおした。
「黒子—!ボール行ったぞー!」
「テツ君!」
 がたっと桃井は立ち上がった。
「さつき?」
 桃井は萌香の言葉にハッとして座りなおした。
「ご、ごめん萌香!なんでもない!」
 萌香は薄く笑うと、
「もしかしてさつき…。テツヤのこと好きなのか?」
「ええっ!?なんでわかったの!?」
 桃井はカアッと顔を赤くする。
「…いや、さっきの行動見てたらわかるしな。」
「ま、まあね・・・。」
 もっと顔を赤くする桃井に萌香は、
「…人のこと言えないな。さつき。」
「もうっ!萌香のいじわる—ーーーーーーーーッ!!」
 そう言って桃井は地団駄をふんだ。
 とりあえず萌香は桃井を落ち着かせた。
「…明日、試合だな。」
「・・・うん。」



「「がんばろうね。」」


 2人はそういって、ハイタッチを思い切りやった。