二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.4 )
日時: 2012/07/07 19:01
名前: 黎 (ID: N7iL3p2q)

—ー中学2年生ーーー
—ーそれは、クラス替えの時期であり、新しい何かが誕生する日であるーーー



№1 本日付でマネージャーだから

放課後。きゃっきゃと大半の少年少女が部活動に向かう時間である。しかし、そんな部活人間と無縁な少女がいた。

ほとんど部活動のために急いで荷物をかばんにまとめる部活人間とはちがい、ゆっくりは荷物をまとめている少女がいた。

彼女は白銀萌香。銀髪の美少女だ。成績優秀、運動神経のけっこうよしという人間だ。だが、彼女は部活には入っていない。
「さあ、帰ろう。」
萌香はガラッとドアを開くと、入れ替えるように桃井が立っていた。
「びっくりしたぁ…。萌香、もう帰るの?」
「ああ。今日は早く帰りたい気分なんだ。」
 萌香は微笑みながら桃井にじゃあ、と手を振って歩き出そうとした。
 しかし。
「ねえ!萌香!」
 がしっと萌香の手が桃井によって握られる。
「な、何?」
「私、思ってた!ずうっと前から思ってた!」
「う、うん。」
 萌香の手を握りながら桃井は演説をする大統領のように話し出す。
「私…、萌香にマネージャーやってほしい!」
「…ごめん。無理なんだ。」
 即答する萌香にガクッと桃井はうなだれる。
 しかし、すぐに顔をあげ、
「…分かった。でも気が向いたらいつでも私に言ってね!」
「うん。ありがとうさつき。」
 桃井は握っていた萌香の手を放した。
「じゃあね!また明日!」
「ああ。じゃあね。」
 大互い手を振ると、自分の行くべき場所に去って行った。
「バスケ・・・かぁ…。」
 萌香は悲しそうにつぶやいた。









ーーーーーー
「おはよう!萌香!」
「おはようさつき。」
 萌香と桃井があいさつを済ませると、萌香のもとに幼馴染でもある赤司征十郎がやってきた。
「赤司君?」
「征…十郎…?」
 驚いている2人をよそに赤司はピッと何か紙を萌香の前に突き付けた。
 そして、発した言葉は。





「本日付でマネージャーだから。」
 ・・・・・・・・・・・・・・。
「え?」
 赤司の唐突な言葉に萌香は1文字しか声が出なかった。
 萌香に比べて桃井は目をキラキラさせている。
「ええええええええええええええええええええええ!!!!」
 10年ぶりの大声だった。