二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.43 )
日時: 2012/08/08 05:54
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

 私、白銀萌香は絶対王政赤司征十郎という幼馴染とは仮の名の王様に半ば強制的に1週間帝光中学校バスケ部マネージャーをやる羽目になりました。
 そして早くも3日が経ちました。
 良く見ると、みんなの性格がわかってきました。



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 現在部活中。
「萌香ちーん。お菓子ちょーだーい。」
 のしっと萌香の背中に乗りかかるのは紫原。
 大のお菓子好きである。
「敦?ないぞ?お菓子は。」
「萌香ちんのバッグの中〜。」
 そう言われて開けてみると、見事にチョコレートがあった。
 なぜわかったのだ。紫原。
「そういえば・・・。」
 思い出した。2日前にコンビニで買ってそのままだった。
「ちょーだい?」
 紫原は子供のようにきらきら目を輝かせた。
「だが、これは2日前のだぞ…?」
 萌香は心配そうに紫原を見る。
「大じょーぶ?!」
 紫原が持っていたチョコが何者かによって奪われた。
「おーうめー。」
 食べたのは青峰だった。
 キセキの世代エースだが、よく私とさつきの胸を見るおっぱい星人。
 平然と食べる青峰に紫原はむすっとし、
「峰ちんなんか嫌い。」
 として、どこかに行ってしまった。
「って萌香のじゃねえのかよ!」
 青峰は驚いたように声を上げた。
「大輝。それ、2日前の奴なんだ。大丈夫か?」
 萌香はスッと整腸剤を出した。
「2日前のだろ?だったら大丈夫だよ。」
 青峰は笑顔でかえす。
「まったく…部活中にお菓子を食べるだなんて考えられないのだよ。」
 呆れたようにメガネの位置を変えながらこっちにやってきたのは緑間だった。
 なぜか私にラッキーアイテムをくれるんだ。ちなみに今日は明太子のぬいぐるみ。
 緑間は青峰を一瞥した後、萌香に、
「萌香。マネージャーの仕事は慣れたのか?」
「ああ。おかげさまでな。」
 さっきの態度とは一変し、優しい声で萌香を案ずる緑間。それに萌香は笑顔で接する。
「おい!態度違うじゃねえかよ!」
 青峰は指摘するが緑間はそれにかまわず、
「萌香は悪くないからな。」
 と冷静に答える。
「あはは・・・。」
 それに萌香は笑顔で返すしかなかった。
 そして、コート端を見ると、どよーんとしたオーラを漂わせる紫原がいた。
 萌香はバッグから何か持ち出すと、
「…ちょっと行ってくるな。」
 と言って2人のそばを離れた。
 当の2人は公論の最中で萌香の声は聞こえていないが。


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「敦。」
「萌香ちん・・・。」
 紫原がゆっくりと後ろを向いた。
「これ…気休めにしかならないと思うけど、食べるか?」
 コレ、と渡されたのは紫原がほしくてたまらなかったまいう棒の新作だった。
「ほんとにいいの?!」
 バッと紫原は萌香の手を握った。
「あ、ああ・・・」
「サンキュー萌香ちん!マジ神!」
 がしッと萌香は紫原に抱きしめられた。
「あ、敦?」
 そんな紫原に萌香は困惑したように笑っていた。
 しかし、喜びもつかの間。
 紫原はサアッと顔を蒼くした。
「敦…。わかっているんだろうな…!」
 顔は笑っているが、完全に怒っている赤司がいた。