二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.44 )
日時: 2012/08/07 05:33
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

「…で、なんで紫原君ぼこぼこになってるんですか?」
「…思い出したくない。」
 黒子はぼこぼこになっている紫原を怪訝な目で見つめる。
「征十郎!なんであんなことしたんだ!?」
「萌香にさわったから。」
 赤司の背中をぽこぽこ殴りながら怒る萌香に対し、赤司は至極当然という顔で答える。
「「「「「「容赦ねえ/ない・・・。」」」」」」
 赤司以外のみんなは心を合わせてこう思った。
「…黄瀬君気を付けたほうがいいですよ。」
 黒子は忠告するようにボソッとつぶやいた。
「?なんでッスか?黒子っち。」
 黄瀬は黒子の顔を覗き込む。
「最近、黄瀬君。萌香さんのスキンシップ激しいですから。殺されなきゃいいな・・・と。」
 最後の「殺されなきゃいいな…。」をあえて黒子はゆっくりいうと、そのまま立ち去って行ってしまった。
「・・・こわいッス・・・。でも・・・。」
 ゴクリと唾を飲みながらチラリ、と萌香を見る。
「大丈夫か?敦。」
「痛かった〜。」
 黄瀬の視線に紫原は気付いたのか、勝ち誇ったような笑みを浮かべ紫原の頭を撫でている萌香に抱き着いた。
「紫っちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
 猛ダッシュで萌香に抱き着いた黄瀬。
「うぐ…!」
 2人に挟まれる形になってしまった萌香にはたまったもんじゃない。
「ちょっと!2人共!?萌香が死んじゃうよ!?」
 桃井が助け舟を出してくれたが2人は・・・。
「…黄瀬ちんが離れればいいんじゃない?」
「紫っちは力が強すぎなんスから。はなれてくださいッス。」
 2人はバチチチ…と火花を散らしていた。
「ふ、2人とも落ち着組んだ。何があったんだいったい…?」
 なッ!と萌香は笑って諭す。
「…萌香ッち。これは男の戦いなんス。」
「そろそろ黄瀬ちんと決着つけたかったんだよねー・・・。」
 試合なみ、いや、それ以上の威圧感に萌香の入る余地はなかった。
 …抱きしめられたままで。
 しかし、青峰は何かに気付いたように、
「おい…あれ…!」
 と静かに体育館ステージ側に指をさす。
「…オレの萌香に…あいつら・・・・・・・!!」
 持っていた太いペンを思い切りボキリと折った。
 今まで赤司はこれまでの試合のスコア表を見ていたのだ。
 今までより、ものすごい怒りがすごく伝わった。
 むしろ、黙ってみてるなんて、この絶対王政赤司様にはあり得ない話だった。
「きーちゃん!ムッ君!それから萌香!…萌香はいいのかな?まあ、とりあえず逃げてえーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「桃井。いいのだよ。」
 逃げるように忠告をする桃井に緑間は首を振る。
「えっ!どうして!?みどりん・・・。」
「あいつらは…もう死んでいる。」
 某格闘マンガのようなきめ台詞を言った緑間に桃井はそれってどういうこと…と聞こうとした瞬間、威圧感の塊、赤司が思いきり走ってきた。
 やっとそんな赤司に気付いた2人は、
「あ、赤司っち!これには深いわけが…!」
「う、うん!右に同じ!」
 黄瀬と紫原は必死に弁解する。
 だが、そんなことで赤司がとまるはずがない。
「歯ぁくいしばれ…!!」
 ボキボキと指を笑顔で鳴らす赤司に2人の顔は青ざめていった。
「ぎゃあああああああああああーーーーーーーーー!!!!」
 体育館内に盛大な悲鳴が響いた。
「やっぱ赤司ってこえーわ・・・。」
 うつろな目でひどい目にあっている黄瀬と紫原をみた。
「だから忠告したのに・・・。」
 フウ、と黒子はため息をついた。
「テツ…お前もいろんな意味でこえーわ・・・。」
「そうですか?」
 黒子は冷静に答える。



大体こんな感じでバスケ部やってます。