二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.47 )
- 日時: 2012/08/08 13:37
- 名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)
「…というわけで!部活も早く終わったし、みんなでどっか行こう!」
「なにがというわけだよ。」
青峰が冷静に突っ込む。
なぜ、こうなったのかというと。
部活終了後、みんな着替えが終わって帰ろうとしたときに桃井がいきなりこんなことをいいだしたのだ。
「だってえ…。せっかく萌香が(お試しで1週間)マネージャーやってるんだからみんなで親睦を深めたいじゃない?ねーテツ君!」
と、言うと桃井は黒子に抱き着いた。
「はい、僕もそう思います。」
されるがままに抱きしめられる黒子。
「だけどみんな用事もあるかもしれないし・・・。それに私の期間は1週間だぞ?」
萌香は困ったようにキセキのメンバーを見た。
「俺は今のところ何もないのだよ。だから、どうしてもというならその親睦会とやらに付き合ってやってもいいのだよ。」
緑間は間髪入れずに返答した。
「俺もッス!何もないッスよ!」
黄瀬もはーいと手をあげる。
「おれもいくよ〜・・・。」
まいう棒を食べながら萌香に近寄る紫原。
「・・・しかたねえなあ。おれもいくぜ。」
青峰も行くようだ。
「萌香を1人にするわけにはいかないからな。オレも行く。」
ズシャアアアアアン!と、赤司以外のみんなの頭に雷が落ちた。
なぜなら・・・。
「あ、赤ちんが…いつもは人の誘いを断る赤ちんが・・・・。誘いに乗るだなんて…!」
紫原は思わずまいう棒を落としてしまった。
「なんだ。敦。その異常な目は。」
赤司はジロリと紫原をにらみつけた。
「じゃ、じゃあ、みんな行くみたいだから早くいこー!」
桃井は無理やりみんなをうながした。
「いいのか?みんな。」
萌香はみんなを見る。
「「ああ/うん/もちろん/もちろんです。」
みんなのそれぞれの声がシンクロした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ゲームセンターか…。前もいったよーな・・・。」
青峰がぼやく。
「おおッ!すごいぞテツヤ!」
萌香の声が聞こえ、みんな振り向くと、黒子と萌香と桃井がぬいぐるみのクレーンゲームをしていた。
「キャー!さすがテツ君!」
桃井はまた黒子に抱き着いた。
「おお・・・。」
萌香は黒子が持っているアザラシのぬいぐるみを感心したように見ていた。
その萌香の視線に黒子は気づいたのか、
「よかったらどうぞ。萌香さん。」
と、ぬいぐるみを萌香の前に差し出した。
「…いいのか?それにさつきも・・・。」
「ううん。私はいいの。それに今日は親睦会だし!」
黒子のぬいぐるみを受け取ると萌香は幸せそうに笑った。
「く、黒子っちずるいッス〜!」
「じゃあ、おれも萌香ちんにぬいぐるみあげようっと。」
紫原はクレーンへと足を運ぶ。
「ああッ!おれもッ!」
「させるか。」
赤司と黄瀬もクレーンへと向かう。
「・・・なにやってんだ。あいつら・・・。」
青峰はそんな光景にあきれるしかなかった。
「萌香。ラッキーアイテムをやるのだよ。」
緑間は萌香にスッとスイカのマジックボールを渡した。
「ありがとう。慎太郎・・・。」
そう言って、また萌香は笑った。
ダークホースは緑間だったりする。