二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.54 )
日時: 2012/08/13 10:43
名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)

「萌香すごいね!不良を蹴飛ばすなんて…。何か習ってたの?」
 桃井は笑顔で萌香の前にでる。
「6年生までサバットやってたんだ。でも、バスケのことがあってからやめたんだ。」
「へえ〜・・・。」
 萌香と桃井は女子バナに花を咲かせる。
 しかし、男子たちは・・・。
「赤司…。いくらなんでもあそこまでする必要はなかったのだよ。」
「結局オレ達にあの不良つかまえさせてたッス・・・。」
「まったくだぜ。あんな外道なこと・・・。」
「の割には峰ちんのりのりだったけど〜・・・。」
「紫原君も頭握りつぶす勢いでつかんでましたけど・・・。」
 緑間、黄瀬、青峰、紫原、黒子はげそっとしていた。
「え?そうか?」
 赤司は笑っていた。
 とてもいい笑みで。
 赤司はジャキッと鋏を交差させた。
「あれぐらいしないと彼らも反省しないよ。」
 8人はあんなことがあったので事件が解決した後、バスケコートから離れていた。
 実は、赤司の宣言後、青峰、黄瀬、紫原、黒子、緑間は笑っているが怒りに満ち溢れている赤司の緊急命令により、不良の全員を捕獲し、コートの金具に張り付けにしてきたのだ。
「「「「「はあ・・・。」」」」」
 いい顔の赤司に5人はため息をつくしかなかった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「もうこんな時間!みんなも帰る?」
 桃井は6時を示した腕時計をみんなに見せた。
「あたりまえなのだよ。」
「はい。帰ります。」
「コンビニよってから帰るよ〜。」
「おれもッス!」
「あ〜あ。腹減ったぜ。」
「じゃあ、帰ろうか。」
「ああ。」
 みんなは「また明日〜。」というと、それぞれの家に帰って行った。



「なあ萌香。」
「なんだ?征十郎。」
 萌香は赤司の顔を覗き込む。
「本当に1週間だけ…なのか?」
 いつもとは違うような赤司に萌香は不思議そうな顔をしていたが、
「・・・ああ。そのつもりだが・・・。」
 萌香は夜空を見上げた。
「終わったらどうするんだ?」
「…戻るだけだよ。前に・・・。」
 空を見ながら、話す萌香は少し悲しそうだった。
「でも、マネージャーの仕事は楽しいぞ?さつきはやさしいし、敦はお菓子をくれるし、大輝と真太郎はいろいろと気をかけてくれるし、テツヤもいろいろ助けてもらってるし。…ほんと楽しいんだ・・・。」
「じゃあなんで・・・。」
「あの暗闇から引っ張ってくれた征十郎には感謝してる。でも、どうしてもあのことを思うとマネージャーにはなれないんだ・・・。」
 萌香はそっと目をつむった。
「・・・・・・・・。」
 赤司はあえて何も言えなかった。




マネージャー1週間期限まで、あと4日。