二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.83 )
- 日時: 2012/08/20 14:01
- 名前: 黎 (ID: jX/c7tjl)
「うう…。30分前に来ちゃった・・・。」
駅前広場噴水前で桃井は苦笑いしていた。
「みんな来ないかなあ…。あー!楽しみい!特に赤司君と萌香の恋愛事情が生で見られるのねーーーーッ!」
キャー!と桃井は人の目もはばからずに妄想を繰り広げていた。
「桃井さん。」
「テツく・・・。」
「さつき。私と征十郎がなんだって?」
桃井の顔が青ざめた。普段は温厚な萌香でも今は妄想気味の桃井に軽蔑するような眼で見ている。
「ち、違うよー…。萌香…。いつも赤司君と萌香どのようにプライベートをすごしているのかちょっとねー・・・。」
片言で桃井は必死に弁解した。
「…別にいつも一緒ではないんだが…。」
萌香はやっと笑った。
「でもよく一緒にいますよね。」
黒子は至極当然のように聞いた。
「まあね。家も隣同士だしな。」
突然現れた赤司に黒子以外はびっくりしていた。
「あ、赤司君!?」
「ずっと私の後ろにいたぞさつき・・・。」
萌香はあきれながら桃井に説明する。
「じゃあデートでもするか。」
さらっという赤司に萌香は、
「デートじゃない!だってさつきが・・・。」
振り向いた瞬間桃井と黒子がいなかった。
おそらく2人きりにさせてやる!という桃井の策略だろう。
「それじゃあ行くか。」
赤司はにやり、と笑うと萌香を引きずった。
「ちょ・・・ッ!せーじゅーろーーーーッ!ッ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方黄瀬を筆頭とするキセキの4人達は噴水前についていた。
「おい、2手に別れたぞ。」
「それは想定内ッス。」
黄瀬はパチンと指を鳴らした。
ザッと緑間と紫原は軍隊のように規律よく立ち上がり、どこかへ走り去っていった。
「おい、あいつらどっかへ行ったぞ?」
青峰は怪訝な目を黄瀬に向ける。
「大丈夫ッスよ。2人には黒子っちたちを追跡させてもらってるッス!」
「は?」
黄瀬のモデルスマイルに青峰は困惑していた。
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「黄瀬にくせにいつの間に桃井のケータイにGPSを設置したのだよ…!」
緑間は黒子たちを追いながら、転付してきたGPSのデータを見ながら感心したように声を上げた。
「俺、萌香ちんのほうついせきしたかったなあ〜・・・。」
紫原のお菓子を食べる手が荒い。
おそらく邪魔をする気なのだろう。
「…お前邪魔する気だろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・しないよ。」
「…今の間はなんだ。」
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「萌香たちうまくやってるかなぁ?」
「桃井さん。もしかしてこのために・・・。」
不思議そうに桃井に問う。
「違うよ!そりゃあきになるけどお・・・。」
んーと桃井は人差し指を顎に当てた。
「もしあの2人が付き合ったら楽しいじゃない!」
あまりにも笑顔で言い放つ桃井に黒子は、
「はあ・・・。」
といったきり何も言わなかった。
「萌香。まずは・…あの服やに行こうか。」
「え…ッ!えええーーーーーーーーーーーーーー!!」
果たして萌香が発狂するほどの服やとは!?