二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ようこそ、薄桜鬼の皆さん ( No.11 )
日時: 2012/08/02 16:41
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

№4 友人は時に神にも匹敵する

とりあえず、大切なのは状況整理だ。私は千鶴に冷えピたつけたり
氷枕したり布団かけたりしながら考えた。
…千鶴がいるってことは、土方さん達もいる可能性が高い。
 しかも千鶴が袴ってことは、物語はあまり進んでいない?いや、
分からないけどさ。コレでも一応2回以上はゲーム全クリアしてるし。

「誰か探しに行かないと。」

そうなると当然この家を千鶴だけにしてしまう。こういうときは…
…持つべき者は友!!

「………あ、もしもしユキ?ね、今暇?あ、暇。実はね、私の妹が
 熱出しちゃってさ。うん、16才なんだけど。え?…そうよ、
 実はいたのよッ!!…今夏休みでさ、遊びに来てるの。
 いろいろ買ってくるから、ちょっと見ててくんない?一人に
 したくなくて。……マジ!?ありがとッ!!」

いろいろウソついたのは心苦しいけど、薄桜鬼について全然知らないの
ユキくらいだもんな。
後で大好きなアイスでも奢るとしよう。

ピンポーン!

「あ、ハイハイっと。」

妹とウソをついた千鶴を友人に任せ、私は街にいるであろう他の
薄桜鬼のメンバーを捜しに出た。

「ん?彩からメール?」

『ねぇ沙羅!さっそくだけどこの写真見て!!さっきさ、薄桜鬼の
 コスプレしてる人見つけたの!!沙羅の家からメッチャ近い
 河原の辺りだよ。行ったらまだいたりして?』

送られてきた写真は私の家の裏の河原だった。そしてそこには……
コスプレとは思えないリアルな服や髪をした土方、斎藤、原田さんの
姿が。

「…やっぱりこれからは、奇跡を信じよう…。」

日が照る暑い中、私は河原へと走った。