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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 入学式での来賓の話なんて誰も聞いちゃいない ( No.2 )
- 日時: 2012/07/08 22:17
- 名前: 無雲 (ID: C5xI06Y8)
春。
桜の花が咲き花びらを散らせる季節。日本人が浮足立つ季節。そして新たな始まりの季節である。
銀魂高校入学式。
ここから新たな物語が始まろうとしていた。
++++++
「・・・これをもってお祝いの言葉とさせていただきます。教育委員会会長、寺田綾乃。」
壇上で長い式辞を読み終えた寺田が自分の席に戻るのを見ながら、土方十四郎は欠伸をかみ殺した。
今日は銀魂高校の入学式。周りの者は皆慣れない制服を着て、長々と続く校長やら来賓やらの話をぼんやりとした表情で聞いている。
そこまでレベルの高い高校ではないのに何故こんなにもたくさんの客が来るのだろう。
はっきり言ってあんた等の話なんか真面目に聞いてるやついねぇよ。とか心の中で思いつつ、段々と重くなっていくまぶたを必死に押し上げた。
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