ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第一章　生きたければ恐れるな


寝室に陽が優しく差し込む。

フォークスはベッドに寝そべりながらべったりと張り付く黒髪を鬱陶しく思い、隣でおねむの相棒をそこにおいてバスルームに向かった。

一糸まとわぬ裸体になると、がっしりとした男の体が現れる。

鏡の前に立って自分の体を見つめた。

「・・・・・・・・・・！！」

左胸に刻まれた太陽のシンボルを見ていると、思い出したくもないものを思い出してしまった。

忌まわしき過去を掻き消すように湯船につかった。

すると、人間の足がクロカジキの尾びれに変化した。

古傷がうずいた。