二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピ×ダン戦-傷物の宝石と禁断の果実 ( No.6 )
日時: 2012/07/13 20:22
名前: 勇騎那 (ID: ZIpXt3fk)

烏の行水で湯浴みを済ませ、シャボンを尾びれに装着して浮遊しながら部屋の中を移動。
寝室に行って、海色のTシャツを着た。
長い黒髪を結い、尾びれが乾いて人間の足になったらタイトなジーンズをはいた。

我が相棒はいまだ夢の中。
それとも、着替え中だったから狸寝入りをしてくれたのか。

「(寝顔しか可愛いところねェな)」

女にとって失礼極まりないことを胸の内で密かに思い、時計を見た。
時刻は8時ちょうどだ。
フォークスは赤いヒールにシュッ…と足を通した。
ゴドリックの脇腹にヒールを突き立てた。

「がはっ……!!」
「おはよう……」
「おは、よう…ございます」

わき腹に突き刺さった痛みとフォークスの能面の顔に怯えてひきつった顔でゴドリックは声を渋った。

「さっさと起きろ。本戦が始まる」
「もうそんな時間かよ!?やべぇ!!」

ゴドリックはばねのようにビョーンと飛び起きて化粧台の前に座って栗色の髪を元結で結び始めた。
目は、今日は濁りのないメタルブルーにするつもりらしい。

「何でオレと同じ目の色なんだ?」
「この色だと、フォークスと同じ景色見てるみたいでうれしくなるんだよ。ダメか?」

上目づかいに言われた。

「……勝手にしろ///」

化粧台の上に置いてあったリップを強引に取り、そっぽを向いて唇を色づけた。
頬の赤に負けぬ血のように真っ赤な唇が出来た。

「(記憶がなくなって、人格が変わってもこういうところは変わってねェんだな……。畜生。可愛いゴドリックが見たい///)」