二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.683 )
日時: 2012/09/28 16:36
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

短編3の続き(ハル視点)

夜10時には風呂に入って、シャワーを浴び終えた。
あとは、幼馴染のバンが帰ってくるのを待つだけなので、部屋でLマガを読んで待つことにしている。

「バンのヤツ、相変わらずだなぁ・・・・・・」

机の上に置かれている、伝説のLBXプレイヤーだったレックスこと檜山蓮と一緒に撮った時の写真を眺める。
中1だった時、イノベーター事件を起こして黒幕として操っていた。
私はアメリカに居たから、そんなことが起きていたなんて知らなかった。

(中2になって、ディテクター事件が起きた。その時、バンはフューチャーホープ号というタンカーみたいな乗り物でレックスと再会したんだっけ)

これはアミやカズから聞いた話なので、本当なのかどうか分からない。
それでも生きていたことには驚いたのに、どうやって生き延びたんだろうか。

(そういえば、アメリカにいたとき------------------------)

幼馴染のルーク・タイロンと一緒に歩いて帰った日々を思い出す。
バンに似て、素直な性格を持つ彼は優しさに満ち溢れていて純粋な心を持ち合わせていた。
そんな彼のことが大好きだった私はアメリカでの生活に慣れようと思って、必死で頑張って生きてきた。

(あの時、ルークがいたから・・・・・・バンがいなくても、ルークさえいれば何とかやっていけた)

もう1人の幼馴染であり、親友だったルーク。
ルークとの別れは想像以上に辛かったなぁーって思いながら、バンとの再会を待ち侘びていたことが懐かしく思えた。

(バンは昔と変わらず、優しく接してくれるから大好きなんだ)

バンのベッドにダイブしながら倒れ込んだ。
様々な思いと胸に入れて、バンが帰ってくるまで寝ることにした。




やがて、時間が経ち----------------------
深夜2時ちょうど、1階の方から声が聞こえてきて意識が覚醒する。

「バン、こんなところで寝てたら風邪引くわよ!」

真理絵さんの声だろうか・・・・・・そう思いながら、眠そうに目を擦りつつも部屋を出た。
階段を駆け下り、玄関のところまでやってきたその時だった。

「バン!?」

ちゃんと服を着ていたが、靴を脱がないままの状態でだらしなく寝ている。
玄関のドアを開けて入った途端、廊下ともいえる床の上で気持ち良さそうに爆睡している青年を見て呆れた。

「靴を脱ぐの手伝ってくれる?」
「あ、はい・・・・・・」

仕方なく、気持ち良さそうに寝ているバンの靴を脱がして起こす。
彼は泥酔しているのか、『んー・・・・・・』と言っては唸って寝る。
それでも諦めない私はバンの頬を優しく叩きながら起こした。

「バン、起きて!」
「んー・・・・・・」

目覚める気配はないようで、深い眠りに入っているようだ。
夢の中に入って、気持ち良さそうに爆睡してしまっているためだろう。
もう少し、ゆっくり叩き起こすしかなかった私は肩を揺らしながら、頬を叩いて起こしてみる。

「バン、いつまで寝てんの!」
「ぅん・・・・・・?」

眠そうに目を開け、ぼんやりとした視界に私の姿が映ったらしい。
ようやく、靴を脱がないまま寝ていたことに気付いたようだ。

「あれ、何でここに・・・・・・あ、俺の靴を脱がしてくれたの?」
「そうだよ。やっと帰ってきたら、寝てるんだもん。2階に行こうよ」

バンの身体を起こして、眠そうな彼の手を引っ張りながら連れて行く。
詳しい話を聞きたいのは山々なんだけど、その前に水の入ったコップを持って行かないといけない。

(こんなになるまで飲んでたとは思ってなかったよ)

怪訝そうに眠そうなバンの背中を押しながら、階段を駆け上る。
飲み過ぎたことには気付いていたのか、フラフラとおぼつかない足取りで千鳥足になって歩いていた。