二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

めだかボックスの調停者 第六箱 ( No.8 )
日時: 2012/10/23 22:29
名前: GYUN (ID: gK3tU2qa)

俺達がなし崩し的に生徒会に入って一週間が経過し た……

「はぁ〜だから黒は似合わないから白のこの学校に 来たってのやよー!!」

人吉が生徒会室で嘆いている

「あれ?人吉てそんな動機でこの学校に来たわけな の?」

「ん?そうだが?」

「結構不純な動機だなw」

「なっ、わ、笑うなよ!いいだろうが動機なんてよ !」

なんて、話をしているとめだかちゃんがきていた。

「善吉、中にジャージを着ればよかろう。きっとよ くなるぞ」

そんなもんなのか?

アドバイスを貰った人吉は半信半疑ながらジャージ をうちに着ると………

「デ、デビルかっけぇぇぇ!!反骨精神のカタマリ みてーだ!」

えっ〜(゜Д゜)

岬にはとうてい考えられない発想だ

「目安箱をチェックしてきたぞ」

興奮している人吉は無視され、めだかちゃんが目安 箱の話題に切り替えた

「…………………」

人吉は黙ってしまった

「明日からは目安箱の管理は貴様の仕事だ。本生徒 会の最優先事項なのだからくれぐれも手を抜くでな いぞ。後、岬は私の管理だからな」

「おいっ、ちょっとまて。なんでお前を管理しない といけないんだよ。」

隙がないめだかちゃんである。だが、岬もそれほど 鈍感ではなかっかたようだ。

「なにを言うか、岬は私の夫なんだぞ?管理ぐらい はしてもらわないと」

「するかよ。俺は生徒会に入ってから暇はねぇんだ よ」

「ふむ、ならしかたがないな。」

「(あれ?ここは素直に引くんだな……)」

しかし、それも思い込みにしかならなかった

「岬よ、これからは私の夜の世話をするがよい!」

\大爆発/

その場が凍りついた……

「(……ひ、人吉くん……お前が代わってくれよ…… いくらなんでもこれにはついていけん……)」

「(…むっ、むちゃだ!今回ばかりはどうにもなら ん……)」

二人がヒソヒソと喋っていたら……

バンッ!!

いきなりドアが開いた。それもかなり乱暴に

「岬〜、私が必要な場面が来る!と直感で思って来 たみたんだけど〜」

咲だった。最悪な状況で一番来てはいけない人物が 来た

「がぁはぁっ!」←口から血を吐き出した

「どうしたの岬〜?」

「……だ…大丈夫だ問題ない……」

「ふ〜ん、ならいいんだけど〜」

「(よ、よかったぁぁぁ……詳しく聞かれなくて…… )」

すると人吉が

「あれ、咲さん、生徒会に入ったの?」

人吉は咲の服装を見て気づいたようだ

立ち直った岬は

「あっ、そういや言うの忘れてたな。今日から咲は 生徒会役員なんだ」

「へ〜、そうなんだ。役職はなんになったの?」

「私はめだかちゃんに折り合いを付けてもらって岬 と同じ会長補佐よ」

「へ〜、(めだかちゃんに折り合いをつけるとかす ごいな)これからよろしくな」

「はい、こちらこそよろしくね」

「うむ、それでは案件に取り掛かるとするか」

めだかちゃんが仕切って生徒会は業務に移った

〜〜〜〜〜

「ふむ…どうやら今回はきちんと記名しておるよう だな」

「あの…ごめんなさい。本当はこんなこと下級生の あなた達に相談することじゃないかもしれないんだ けど剣道場のこととか友達から色々聞いて…」

今回は陸上部所属の有明先輩が依頼主だ

「遠慮はいらん。構えるな。私は誰の相談でも受け つける!」(偉っ

「(なんで、こい上級生に敬語使わないんだろ…) 」

確かにそうである。有明先輩は二年生なのだ。そし て……

「(なんでこのコ制服の下にジャージ着てるんだろ う…)」

人吉の姿にも苦言をていしていた。

ここでは一切触れられていないが、岬と咲は生徒会 室の整理をしている。

「それで相談っていうのは、このことなんだけど… 」

有明先輩がボロボロのスパイクと『リクジょう部ヤ めロ』と書かれた紙を出した。

「……………酷いな」

めだかちゃんは冷淡に言った

「私、今度の大会で短距離走の代表に選ばれて。二 年生で代表に選ばれるなんて滅多にないことだから すごく嬉しかっただけど、三日前…スパイスがこん な風にされて…」

人吉が

「………犯人の心当たりは?」

と訪ねたが

「わかんない」

と、即答だった。

有明先輩は……

「スパイスなんて更衣室に置きっぱなしだし、誰に でもできるし……てゆーか、みんな怪しいし!この 箱庭学園の部活動は伝統的にレギュラー争いが激し くてさ、レギュラーに選ばれた途端 みんなからシカトされるなんて通過儀礼なんだよ? だからあたしも覚悟はしてたんだ。でもまさか…… …ここまでされるとは思わなかった」

たしかに、儀礼だとしてもこんなことはショックを 受けるだろう

そこに、めだかちゃんが質問を入れた

「随分長い間愛用していた靴のようだが、こんなこ とをされては練習ができんのではないか?」

この質問に対し、

「……今はスニーカーで代用しているわ。こんなこ と顧問の先生には話せないし問題抱えてる生徒なん てレギュラー外されちゃうかもしれないし……第一 、あたしこんなことしたかもしれない人達と一緒に 練習なんかできないよ!みんな怪しくて!誰も信じ られなくて!…不安で不安で……夜も眠れないんだ よ!?」

悲痛な叫びだった

めだかちゃんは……

「安心しろ有明二年生、眠れぬ夜は今夜で終わりだ 。この黒神めだかが、今日中に犯人を突き止めてや る!!」

と、宣言した

横では

「「「今日中!?」」」

と、三人が(人吉、岬、咲)驚いている

〜〜〜〜〜〜〜

「なんつーかスポーツてのも案外爽やかじゃねーん だな。しかし、大丈夫なのかよめだかちゃん、今日 中とか大言壮語しやがって。この程度の材料じゃ犯 人の特定なんてまずムリだせ?まぁ、陸上部の女子 の誰かなんだろーが……」

人吉が言う

「今回は時間をかけないと終わりそうにないぞ、め だかちゃん」

岬も言う

「私も今回の案件はちょっと…」

咲も今回の案件は難題と見ていたが、めだかちゃん は違った

パンッ! と、扇子を閉じめだかちゃんは

「『陸上部の女子』で『陸上歴はそれなりに長く』 『短距離走を専門』とし『有明先輩と同種のシュー ズを愛用』『左きき』で『文車新聞を購読』『23地 区 ブロック に住んでいる』━誰かだ」

「……はぁ?」

「……ほへぇ?」

「……はい?」

順に人吉、岬、咲がそれぞれ理解に苦しんだ

「この靴はハサミで切り裂かれておる。靴をハサミ で切るというの実は結構な重労働でな。しかし見て いればこのように的確に縫い目に刃を入れておる。 的確すぎるくらいにだ。履き古した靴がどこら傷ん でいくのか熟知しておらんとこうはいかん。自らの 足で長期間同じスパイクを同じ用途で使用しておら んとな。そして、なによりこれだけ切り刻んでおき ながらメーカーのロゴには全くハサミが入っておら ん、 おかしな言い方だが犯人はこの靴に対して愛着も持 つ者であることがうかがえる」

「「「………」」」

あごに手を当て話を聞く三人

「切り口を見れば一目瞭然。ほら、左利き用のハサ ミが使われておる!」

そう言って一つの切り口を指したが

「ほらって言われても………」

人吉には全く解らない

岬は

「咲、解るか?」

咲に訪ねていた。

咲は

「解るわけないじゃん」

即答だった

「文車新聞がどうとかってのは?大方、その切り抜 きから推測したんだろうがこんなパーツだけで何が わかるんだ?」

人吉が聞いた

「『オモテ』は一文字ずつでも新聞は『ウラ』にも 記事がある。透かしてみろ」

人吉は例の手紙を上にやり透かした。その後ろから 岬と咲が覗いた。

三人は裏に書かれた記事を確認した

「それぞれの切り抜きの裏面の十数文字から特定す る限り1日分ではなく、ここ一週間ほどの文車新聞 がアトランダムに使用されておる。この手紙を作る ためにわざわざ新聞を買ったのではなく、家にあっ た古新聞を使用したとみるのが妥当であろう」

「…………家が23地区 ブロック っていうのは」

再び人吉

「新聞というのは印刷する時間帯によって記事のさ しかえが行われる場合があるのだが、切り抜かれた 新聞は23地区にのみ配られた14版だ」

「「……推理力がありすぎて気持ち悪い!!つーか 、全新聞の全記事を覚えてるのかよ……」」

人吉、岬はこう思った

咲は

「(……じ、人類レベルじゃないわ)」

大きな話になっていた

「これらの条件に当てはまる者の数はさほど多くは あるまい。探し出して見つけ出そう。他人の努力を 否定する行為、がんばる人間の足を引っ張る行為 、私はそういう行為が大嫌いだ!私は怒っているぞ 善吉、岬!目安箱への投書に基づき生徒会を執行す る!!」