二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】-プリンスのDNA((番外編更新中!! ( No.113 )
日時: 2012/08/03 16:57
名前: 優騎那 (ID: FGaLWoyh)



『打ち上げ花火の下で爪先立ちのキスをした2人は永遠に結ばれるのよ』


母が言っていた言葉を思い出した。


————————————————————————————————

オリビア「遅れまして申し訳ありませぬ」

マリンブルーの髪色を殺さないように金糸の刺繍が施された緋色の浴衣に白の帯を絞めている。
いつもツインテールにしているオリビアの髪は降ろされ、黄色い女神の冠—カチューシャ—をしていた。

ヒロト「(え!?女神!!?)いいよ。女の子を待ってる時間は楽しいから。行こうか」
オリビア「はい」

からん、ころん。
オリビアが履いている漆塗りの赤い下駄がコンクリートをなぜる。
次第に2人は人ごみの中へ。

オリビア「不躾ながら、お頼み申しますが、手をつないでも構いませぬか?」
ヒロト「え……!?」
オリビア「ここは人ごみ。はぐれとうありませぬゆえ……」

オリビアは恥を忍ぶように顎を引いた。
そんな様子を見て我慢が効く訳もなく……

ヒロト「いいよ」

ヒロトはすっと右手を差し出した。
オリビアは恐る恐るといった様子ではあったが、左手でヒロトの手を握り返した。

ヒロト「ねェ、」
オリビア「何にございましょう?」
ヒロト「さっきからものすごい殺気を感じるんだけど、気のせい?」
オリビア「わたくしも…どなたかに見られておる気がいたします……」

2人は知らない。
イナズマジャパンの選手たちが尾行していることを。