二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】-プリンスのDNA ( No.33 )
日時: 2012/07/21 19:17
名前: 優騎那 (ID: v1PUoFnc)

染岡からのパスを受けたヒロトが相手陣内へ深く切り込んでいく。

「流星ブレード!!」

ディフェンスを突き抜け、流星ブレードがゴールネットを揺らした。

「木暮!!風丸!!もっと前に来い!!」
「「?」」

木暮と風丸は怪訝な顔をした。

「いいから前に出ろ!!」

2人は言われた通り少しばかり前に出た。

「不動!!勝手に指示を出すな!!」

ラフプレーはおろか、勝手な指示を出した不動に鬼道が怒声を飛ばした。

「知るかよ」

不動は相変わらず人の声に耳を貸さない。
そんな相手チームの様子をディフェンスラインから見ていたオリビアは前線へ駆け上がった。

「(あなた様の罠を使わせていただきます)」

「来た来た……!!」

オリビアが上がってくるのを見て、不動は下がった。

「風丸!!松野に当たれ!!」
「松野殿!!ボールをこちらへ!!」

松野はオリビアにパスを出した。

「かかったな」
「それはあなた様です」
「何だと!?」

狐につままれたような顔をした不動をしり目にオリビアは吹雪へとバックパス。

「ウルフレジェンド!!」
「トレスアロー!!」

吹雪の必殺シュート、ウルフレジェンドにオリビアがトレスアローをシュートチェインに使い、これで2−0。
Aチームのリードだ。

「不動殿がオフサイドトラップを仕掛けてくるのは分かっておりました」
「分かっていただと!!?」

術中にはまった不動にオリビアは14歳と思えぬほど妖艶に笑った。
その微笑みに魅入られた者がいるとも知らずに。

「わたくしに手の内を見抜かれてしまうようでは、あなた様もまだ弱い」

オリビアは不動を置いて前線から退いた。

「(おれが弱い!?そんなことあるわけねェ!!あんな奴のことなんか聞いてたまるか!!)」

プライドを傷つけられ、不動は胸の内で憤りを感じていた。