二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】-プリンスのDNA ( No.46 )
日時: 2012/07/22 11:42
名前: 優騎那 (ID: 68i0zNNK)

選考日発表当日、代表候補の選手たちが雷門中のグラウンドで待機している中でオリビアは気が気でなかった。
響木と、先日見た男性が現れた。

「(あの方は、冬花様の父上…。もしや……!!)」
「選考通過者発表の前に、日本代表チームの監督を紹介する」
「「「「「「「えェ!?」」」」」」」

てっきり響木が監督を務めるものだと思っていた選手たちは驚きを隠せなかった。

「私が日本代表監督の久遠道也だ。よろしく頼む」

オリビアの考えは間違いではなかった。
女の勘とは恐ろしいものだ。

「どうして響木監督が代表監督じゃないんですか?」
「久遠なら、今まで以上にお前たちの力を引き出してくれる……。そう判断したからだ」
「では、代表メンバーを発表する」

選手たちの間に緊張が走った。

「鬼道有人」
「はい!!」
「豪炎寺修也」
「はい!!」
「基山ヒロト、吹雪士郎」
「「はい!!」」
「風丸一郎太、木暮裕也、綱海条介」
「「「はい!!」」」
「土方雷電、立向居勇気、緑川リュウジ」
「「「はい!!」」」
「不動明王」
「フッ……」
「宇都宮虎丸、飛鷹征哉」
「「はい!!」」
「壁山塀悟郎」
「はっ、はいっす!!」
「栗松鉄平」
「え!?おれでやんすか!?」
「円堂守」
「はい!!」

16名の名前が読み上げられた。
その中にオリビアの名前はなかった。
オリビアは落胆した。

「以上16名と優樹菜・オリビア・プリンスを含めた17名だ」
「「「「「「え……!?」」」」」」
「わたくしが…代表……?」

事態が全く飲み込めていないオリビアと選手たちに久遠はこう言った。

「当初は16名の選手を代表メンバーとしていたが、オリビアのディフェンス力を欠かすのは惜しい。よって、17名で行く」
「「「「「「よっしゃ———!!」」」」」」

皆オリビアにわらわらと群がった。
代表選考を通過しただけでなく、オリビアと世界の舞台に立てることが何よりもうれしかったのだ。

「オリビアすげぇよ!!」
「一緒に世界に行こうな!!」
「皆様、あぁ…髪が……!!」

ツインテールがぐしゃぐしゃになってしまったが、それさえ気にかけることないほどオリビアはこの瞬間がうれしかった。