二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】-プリンスのDNA ( No.82 )
日時: 2012/07/26 18:33
名前: 優騎那 (ID: sf8nzsVh)

その日の夜、オリビアは自室にこもり、ショッキングピンクのキャリーバッグから古ぼけたスパイクと黒ずんだボール、それと水色の帯を出して寂しげに抱きしめた。

オリビアが抱えているスパイクには金の刺繍糸でP.K.K.と刻まれていた。

オリビア「プリンス加賀美京架……」

オリビアはP.K.K.の文字をなでながらポツリとつぶやいた。

コンコン、とドアをノックする音がした。

秋「オリビア、入るよ」

誰が入ってこようと、今のオリビアは構わなかった。

秋「どうしたの?いろいろと抱えてるけど」
オリビア「……スパイクとボールは母上、帯は姉上より賜りし品です」

これから話すことはチームの誰にも言わないでほしい。
オリビアにそう言われ、秋はうなずいた。

オリビア「           」
秋「………」

瑠璃色の女帝から聞かされたことは、秋の胸に深く、深く刻まれた。