その瞬間、全ての“目”がモモちゃんに集まった。「……キサラギ、如月モモです。年は十六歳。———アイドルをやってます!」静寂。その一瞬で、モモちゃんは皆から“目を奪った”。「後はお願い!——マリーちゃん!」そう言われ、マリーちゃんはモモちゃんの前へ。これはモモちゃんが指定した、“目”とマリーちゃんを遮る位置。マリーちゃんは、皆に言う。「ごめんね。」次の瞬間、時が止まったかのように、全ての人の動きが止まった。