それが終わればすぐ、モモちゃん達は私に駆け寄った。「ユリちゃん大丈夫!?」モモちゃんは私に駆け寄るなり、そう言葉をかける。撃たれたのは足元で、血が未だに流れてはいるものの、掠っただけのようだった。「私は全然、大丈夫。」「ごめんね、うちのバカ兄貴が……っ!」私はその言葉にハッとする。「シンタローさんは……」とにかく必死で思いっきり突き飛ばしたから頭でも打ったのだろうか。気を、失っていたから。