私は考え込むキドさんと焦り出すカノさんに苦笑いで言葉を返す。「大丈夫ですよ、掠っただけですし……あ、でもアジトで救急箱貸して貰えますか?」「それは構わんが……」「マリーが買ったお花柄の可愛い可愛いばんそーこも良かったら使ってねー。」「いや、絆創膏はいらないです。」ていうかそこまでは軽くないからね、この怪我。そんな会話を黙って聞いていたモモちゃんが、やっぱり、というように口を開く。「ーーっ兄貴を起こします!!」