「よし、とりあえず帰るか。」キドさんはそう皆に声をかける。シンタローさんはワケが分からない様子で、「え?え?」と1人でキョロキョロしながら呟いた。「もー、ほら、お兄ちゃん!どこも怪我ないならさっさと立って!」モモちゃんはそう言いながらシンタローさんに右手を差し出した。私はその時ふと気がつく。「………あれ?マリーちゃんは?」