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「……いや、いいですよ。何か名前バカにされてる気分ですし。」


「ええーそう？いいんじゃない？“ユリ”って綺麗な花の名前だよねー？」



まさかそんな答えが返ってくるなんて思わなくて、私は一瞬言葉に詰まる。



「まあエネちゃんが言った“ユリ”の意味もあるけどね〜。」



しかし、すぐケラケラと笑いながら放たれた言葉に、私は大きくため息をつく。



“綺麗な花の名前だよねー？”



“………じゃあ、“ユリ”って呼びますか？”


なんて、言わなくて良かったかも。