慌ただしくも、私達は階段を駆け下りる。カノさんは、何だかんだで私を下ろさずに、アジトまで。………そんなにキドさんに怒られたくなかったのかな。本日二度目のアジト。またキドさんがドアを開ける。………昨日まではこんなとこ、踏み入れるなんて想像もしていなかった。少しこそばゆい気持ちで、玄関をくぐれば、私がメカクシ団の一員だと自覚出来る。さあ、まだまだ夏は終わらない。