そんなコトを話しているうちにデパートの入り口へ。その時だ。モモちゃんは小さく呟いた。「げっ……お兄ちゃん……!?」モモちゃんの視線の先を見れば、赤いジャージを着た男の子。「え?あの人、モモちゃんのお兄さん?」「え?どれどれー?」「わー!や、やめてくださいよ恥ずかしい!!」少しでも間近で見ようとする私達の服の裾を握り、モモちゃんがそれを制した。「えー?いいじゃん減るもんじゃないんだし。」「ですよねー……あ!キドさん!お願いが!」「何だ?」