二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.448 )
日時: 2012/11/09 22:21
名前: このみ (ID: ftamISp/)

第36Q 「卒業」



あの日が本当の別れの日。テツ君が私に退部したと告げに来た日が、最後に喋った日。
それから私たちは、目は合わせるものの、会話をしない。
テツ君と喋らないということは、もちろんキセキの皆とも喋らない。
廊下ですれ違った時、皆は私をじっと見つめてくるけれど、そんなの無視だ。
静かで、無意味で、青春なんてものからかけ離れた生活。
早く終わってしまえばいい。
そう願う日々。

それも、もう終わりだ。

今日は卒業式。
小学校の卒業式とは違い、ほとんどの人がバラバラの高校へ進学するから、皆泣いていた。
麻耶ちゃんも泣いていた。
私はと言えば、男子からの贈り物やらなんやらをすべて断ることに専念していた。
放課後になり、もういないだろうと思ったとき、あの、と声をかけられた。

『もう……まだ、……!!』
「卒業おめでとうございます、なつきさん」
『テツ君……。おめでとう』

目の前に立っていたのは、悲しそうな顔をしたテツ君。

「桐皇学園へ行くんですよね」
『うん。テツ君は、誠凛だよね』
「……必ず、倒します」
『……うん。私も、頑張る』

お互いの拳をぶつけて、泣いた。







『「バスケ部マネージャー希望です」』


『アメリカに行くことに、なったんだ』


『ただいま』


『よろしくね、涼ちゃん』


『いじめられてるなんて、言えない』


『また、一緒にバスケしようね、灰崎くん』


『もっと皆を頼るよ』


『好きだよ、むっくん』


『私手加減しないから』


『バスケ、好き?』


『敦は私のことも否定するの?』


『バスケ部を、退部します』


『別れよう、紫原くん』


『約束は守るから、テツ君』


『頑張るから』




『皆、大好きだよ』




三年間の、辛い思い出。

私は忘れないから。

覚悟しておいてね、キセキの世代。




(また一から)
(やり直そうよ)





あとがき

こんにちは!このみです☆
中学編終了です!
次回からは高校編となります!
完璧原作沿いです。
変わらずここで更新しますので、よろしくお願いします!
それではノシ