PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル〜流るる水は未来へ〜 ( No.8 )
- 日時: 2012/07/28 15:55
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
№2 ミラーマジック
ナツ達のいる廃墟。そこをとうとうバルカンの群れが囲った。
「皆の者、油断するな!」
剣を片手にエルザが叫び、皆が頷いて答えた。
「ウキィィィィィ!!!」
一匹のバルカンの攻撃で、全ての火蓋が切られた。
ナツ、ウェンディの滅竜魔法、ルーシィの星霊魔法、エルザの換装、
グレイの造形魔法。強力な魔法が次々炸裂していく。
…しかし、残りの一匹を前に状況が一変した。
「な、なによコイツ〜〜〜!!!?」
「あいやーーーーーッ!!?」
ナツが咆哮を繰り出すと、たちまちその炎が吸収されたのだ。それだけ
では終わらず、あろうことかバルカンは口から炎を吐きだして、
ウェンディに向けた。
「きゃぁッ!」
「うおぉぉぉ!!!」
間一髪でナツが助けに入り、炎を吸収する。その様子を見たエルザが
気付いたように叫んだ。
「気をつけろ!そのバルカンは「鏡魔法」を使って
くるぞッ!」
「な、何ですかソレ!!?」
逃げまどいながらウェンディが説明を求める。
「その名の通り、相手の魔法を反射するのさ。
何処に反射するか分からんから気をつけろ!!」
「って、それどう気をつければいいのよ〜!?」
「あーー、面倒くせッ!!」
こういう事に関しては頭の回らないナツが、いつもの
様に『さっさと倒す』モードに入ったらしい。
火竜の咆哮を2連発する。
「ナツ!この馬鹿ものがッ!!」
エルザが止めるがもう遅く、連発咆哮は不幸にも
全てルーシィへと向かったのである。
「冗談じゃないわよォォォォ!!!!??」
「うわ、ヤベェ!!」
そしてこれもまた不幸だが、ルーシィとは正反対の
方角にナツはいた。
「ルーシィさん、逃げてェェェェ!!!」
二つの火炎放射がルーシィに迫る中、彼女の目の前に
1つの人影が降り立った。
PR