二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 負けません。 (黒子のバスケ.) +第5Q.更新しました!! ( No.12 )
日時: 2012/08/02 20:43
名前: 悠希 ◆YLdWB0/d2s (ID: iHavjeWu)



 
 

 『黒沼っち、体調は大丈夫っすか?! 無茶しすぎっすよ、もう!!』
 『涼は過保護すぎっすよ!! ありがたいけど大丈夫っす!!』
 『黄瀬ちんが2人いるー』
 『俺は1人だけっすよッ!!!!』

 
 ——こいつはさ、優しすぎるんだ。


 @第6Q.お久しぶりです


 「ふっふふんふふ〜ん、」


 廊下をスキップしながら進むリコ。
 周りはひいた様子で見つめている。それをも気にせず、リコはのりのりで廊下の角を曲がった。


 *


 「あぁ〜、ここか誠凛。さすが新設校、綺麗っすね!」


 ——黄色、いや金髪といったほうが伝わりやすいだろうか。
 髪をなびかせ、ゆっくりと誠凛へとはいってきたのは、モデルであり、“あの”——。


 「さて!! 黒子っちと黒白コンビはどこにいるんすかねー!!」


 *


 (な、なんだ……っ?! 寒気がした……っ?!)


 ドリブルをしながら麗也は震え上がった。
 今は部活時間でミニゲームを行っている。麗也も9番を身につけて参加していた。


 (だ、駄目だ集中!! っと……よし、火神!)


 火神にパスを回せば、硬直状態から解放される。
 火神は2年——伊月を抜き、かなりの速度でゴールへ向かい、シュートを決めた。


 「おぉーっ、ナイス火神ー!!」
 「同じ人間とは思えねぇな!」
 「キセキの世代にも負けてねぇんじゃねぇか?!」
 「あぁ、今のならキセキの世代でも倒せるんじゃないのか?!」
 「あんな動き、キセキの世代でもできねぇって!!」

 (——全く、どこまでキセキの世代を侮辱する言葉はいてるんだかな……)


 苦々しい笑いを麗也は浮かべながら、由梨のほうを見る。
 見れば、由梨も麗也を見て肩をすくめた。——キセキの世代は、そんなものではないのだ。
 が、黒子は結構火神のプレーに感嘆している。


 (……黒子、アイツらだって“進化”してんだよ。たぶん…予想を超える、速さで)

 「よーし、全員集合ー!!」
 

 リコの声がかかり、全員が集合する。
 そして——リコは実に楽しそうな笑顔で告げた。
 数秒の沈黙。そして部長——日向が声をあげる。


 「海常高校と練習試合?!」
 「そ。相手にとって不足なし!! 1年生もガンガン使ってくよー!!」
 「不足どころか、すげぇ格上じゃねぇか……」
 「そして海常は今年、キセキの世代の1人——黄瀬涼太を獲得したとこよ」

 (————涼、)


 麗也は旧友を思い出し、静かに微笑んだ。
 火神はこんなにも早く試合できることに興奮し、にやりと妖艶に笑った。


 「……ん?」
 「あれ?? リコ先輩、うちってあんなにギャラリー集まってましたっけ??」
 「いやいやいや、由梨。そんなのなかったでしょ!! なんでこんなにギャラリーできてんの?!」


 しかも全員女子である。
 そして、その中心にみえたのは——金髪。


 「あぁー、もう。こんなつもりじゃなかったんすけど……」
 「あいつは……っ」
 

 そして——黄瀬もこちらに気づいた。
 黒子がまず挨拶をする。


 「お久しぶりです」
 「久しぶり。——ってあ、黒白モノクロコンビ、沼っちと由梨っち!! そっちも久しぶりっす!!」
 「「——誰が黒白コンビだ!!」」


 ナイスなハモリで麗也と由梨は黄瀬に叫んだ。
 そして黄瀬は誠凛バスケ部メンバーを見て、困ったように笑いながら言った。


 「すいません、まじで…あのー、えっとー、てゆか……5分待っててもらっていいっすか?」
 「断りましょう、監督」
 「さっきからひどいっすよ黒沼っち!! 俺と黒子っちと沼っち、中学でかなり仲良かったじゃないっすか!!」
 「そうだったっけ、黒子」
 「……いや、そんなことは」
 「2人ともまじひどいんスけど高校入ってぐれたんすかっ?!!」


 (相変わらず……面白いやつだなー)


 これが、キセキの世代である3人の再会だった。


 *


 黄瀬は結構好きなキャラ(*^ω^*)
 ちなみに黒白コンビ=黒沼の黒、白川の白をとってつけられてます。
 そして結構一緒にいるのでコンビと。
 っていうどーでもいい余談見ていただきありがとうございました(^p^*)