二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 負けません。 (黒子のバスケ.) +参照700突破激感謝!! ( No.21 )
日時: 2012/08/14 16:16
名前: 悠希 ◆YLdWB0/d2s (ID: kRzIGuhz)


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 参照700突破、本当にありがとうございます。
 昨日は更新できずすいませんでした。
 お盆ですが2日だけ練習しよう、って事で部活でした(`・ω・´)
 もう疲れすぎてできませんでした……。
 
 それでは14話です。

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 @第14Q.気合い入れるわよ


 「キャプテン! 予選トーナメント表、コピーしてきました!!」


 そして配られたのは——インターハイの予選トーナメント表。
 麗也もじっくりとトーナメント表に目を通していた。


 「インターハイ予選はトーナメント戦からだ。負けたらそこで終わり、気を抜いていい試合は1つもない」
 

 東京都のブロックは4つ。各ブロックのトップが決勝リーグに進める。
 さらにその決勝リーグで上位3位以内に入り、初めてインターハイに出場できる。


 「300校以上の出場校から選ばれるのはわずか3校。1%の選ばれた高校生しか立てない“夢の舞台”…、」


 日向はそこで一旦切り、真っ直ぐにメンバーをみた。


 「——それが、インターハイだ」


 全員の表情に笑みはない。無論麗也もである。
 ただまっすぐ日向を真剣な表情で見つめている。


 「なんとなくわかったっスけど、1つだけ間違ってるっすよ」
 「——?」
 「選ばれるんじゃなくて、“勝ち取る”んすよ」


 火神のその言葉で、全員が表情を和らげた。
 

 (確かにそうだよな……)

 
 麗也も表情を和らげる。——彼の場合は、技術勝負だけじゃないのだ。
 体力面もある。メンタル面もある。それ以上にあるのは——喘息。


 「目標は——やっぱり秀徳ですよね」
 「あぁ。そのためにもまずは初戦! 気ぃ引き締めていくぞ!!」
 「「「おー!!」」」

 (秀徳。……緑間)


 ふと浮かんだ緑髪の青年に、麗也は再び表情を引き締めてしまう。
 が、そんな時、かっくんと麗也の膝が曲げられた。


 「ぬぇっ……?!」
 「表情、かたくなってますよ。力が入りすぎてもダメですから、リラックスです」
 「…………そう、だな。ごめん」


 小さく微笑めば、黒子は小さく微笑み返した。
 そんな時だった。リコと由梨が、1回戦の相手の偵察から帰ってきた。


 「あれ、監督スキップしてないな」
 「監督ー、今日はスキップとかしてないんですかー」
 「————するかぁッ!!」
 「「ひっ」」
 「だアホ。公式戦でもヘラヘラしてるわけねぇだろ。にしても機嫌悪いな。強いのか、相手」
 「…………」


 口を閉ざしているリコの代わりに、由梨が口を開いた。


 「秀徳に挑む前に、1回戦でも危うい状態です」
 「「「———?!」」」
 「ちょっと厄介な選手がいるのよ……。由梨、説明して」
 「説明って……」


 リコが携帯を出す。画面には外人が映っていた。
 由梨は小さく咳払いをした後真剣な顔で全員を見つめながら言った。


 「その人の名前は“パパ・ンバイ・シキ”。身長2m、体重87kg」
 「って、そんなバッチリ覚えてんのか……?!」
 
 
 ぎょっとなる日向をも気にせずに由梨は続ける。
 

 「セネガルからの留学生です。その背丈もありながら、手足も非常に長く本当に厄介です」
 
 「ジャンプ力のある火神くん、パス回しのテっちゃん、マークが容易に抜けれてしっかりボールを繋げれる麗也。とりあえずこの3人は明日から別メニュー」
 
 「3人のコンビが貴重だと思われます。あと、日向先輩のシュート、伊月先輩の目と判断も重要になりそうです」
 
 「パパ・ンバイ・シキのマークには火神くんとそれなりに行ける麗也が行くのが1番かと」


 ずらずらずらずらと言葉を並べる由梨に、全員が驚きを隠せていない。
 由梨は情報、戦法などを何も見ずにとにかく伝えている。麗也は苦笑するほかない。


 「す、すげーな白川……」
 「由梨は記憶力と情報収集力が凄いみたい。パパ…ってもう面倒くさい、黒子君、あだな考えて」
 「んー……じゃあ、お父さんで」
 
 (……お父さん……)


 そのネームに麗也はふきだしかけたが、黒子の視線を感じてとめた。
 “とにかく”——とリコは言った。


 「明日からペースあげるわよ! さっき由梨が言ったとおり3人は別メニュー!! 気合い入れるわよ!!」





 ——————翌日から必死の練習が始まった。
 目指すはまず、秀徳。の前に初戦。
 由梨もパパ・ンバイ・シキや他の選手の情報を報告するために集めていた。


 (主将……は谷村祐介。性格的には好まないなー。弱点は、っと……)


 とったビデオを何度も見ながら情報をとる由梨。
 こっそりと見ていたリコは、小さく微笑んだ。


 
 そして———インターハイ予選、初戦の日を迎える。


 相変わらず目が充血している火神を見て麗也は笑う。
 それを見ていた周りもつられて笑う。空気は少しなごみ——、


 「さぁ……行くぞ!!」
 

 インターハイ予選が——始まる。


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 gdgdすぎてほんとすいません(´・ω・`)
 次回からお父さんとの勝負!
 というかもう本当に読んでいただいてありがとうございます!!