二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 負けません。 (黒子のバスケ.) +参照1200突破激感謝! ( No.30 )
日時: 2012/08/31 20:25
名前: 悠希 ◆YLdWB0/d2s (ID: khvYzXY.)


 「オフェンスファウル!! ——白、10番!!」
 (4回目の、ファウル……!!)


 @第21Q.借りを返しに来ました


 火神が今試合4度目のファウルをとった。
 マークされながらも見ていた麗也はその意図を知って絶句する。


 (まさかあの津川ってやつ、……わざと!!)


 こうなればもう火神をベンチに戻すしかないようだ。
 が、火神は必死で抗議する。


 「もうファウルしなけりゃいいんだろ!! 行けます!」
 「……はぁ。ま、丁度いいわ。お前と黒子はひっこめるつもりだったからな」
 「え? 僕もですか? ……黒沼君は?」
 「黒沼は……。最初は対秀徳戦用に火神と黒子同様ひっこめる予定だったんだが……悪いけど、お前には入っててもらいたい」
 「実質今完全にボール維持するには、お前のあの足が必要だ。……行けるか?」


 麗也はちらりと由梨の方を見て、小さく苦笑する。


 (こりゃ……後で怒られても仕方ないかな……)
 

 無茶をする覚悟なんかはとっくにできている。
 麗也はいつもの笑顔を見せて、力強くうなずいた。


 「行けます。……っていうか、行きます」
 


 *


 「伊月先輩。……1つ質問なんですけど」
 「ん? っあぁ、黒沼か。どうした?」
 「…………先輩も目、“アレ”ですか?」


 試合も誠凛と正邦、互いに譲らない場面。そんな中で、麗也は伊月に確かめる。
 伊月は一瞬驚いたような表情をして、頷いた。


 「まぁな。“イーグルアイ”だ」
 「やっぱり。ということは、コート全体見渡せてるんですね」
 「全体……ま、そんな感じかな。……て言うか、先輩“も”……ってまさか、黒沼お前、」
 「さ、頑張りましょう!!」


 にっこりほほ笑む麗也に伊月は一瞬目を見開いたが、りょーかい、と苦笑しながら頷いた。


 *


 「——小金井先輩!!」


 小金井が転倒して軽い脳震盪を起こしているようだ。
 試合は続けられない状態だ。ふとベンチを見て、麗也は黒子と目があった。


 (黒子が来るのか、火神が来るのか。……どっち、かな?)


 汗を拭いながら麗也はベンチを見つめる。
 その時立ち上がり、コートに入ってきたのは——黒子だった。


 「……やっぱ、黒子か」
 「はい。——火神くんの代理で、彼に借りを返しに来ました」
 「了解。じゃ……その借り、俺も一緒に返すよ」


 2人は頷きあい、借りを返しにきた相手——津川の方を、しっかりと見据えた。


 * * *


 この後もう1話投稿できれば……と思ってます。
 そしてもうほんと最高にグダグダ。ま、名物と思って流してください(笑)