二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 負けません。 (黒子のバスケ.) +参照1400突破激感謝! ( No.36 )
- 日時: 2012/09/04 20:33
- 名前: 悠希 ◆YLdWB0/d2s (ID: hSqi2epP)
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>>茅様
麗也と由梨は…さぁ、どうでしょう(笑)
名言と言っていただけてとても嬉しいです♪
私自身としては書き殴ってるだけです←
こめんとありがとうございます! 頑張りますbb
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『……っあ〜…、また外れた……』
『もっとしっかり最後まで手を伸ばすのだよ。お前は飲み込みが早いから、きっとできるのだよ』
『……お前はほんと凄いよ、緑間』
@第24Q.憧れてたんだ
————ボールが放たれた。いよいよゲーム開始だ。
ボールが伊月へと回る。……が、全員にぴったりとマークがついていた。
(……白川の言ってた通りだな。一切隙がない……!)
伊月はドリブルをしながら麗也の方を見る。
ちらりと麗也の目線が黒子の方へと動く。それを見て伊月は小さく頷いた。
そしてボールが移動した黒子へと回り、素早くパス回しされた。
「————なっ?!」
「いっけぇー! 火神ー!!」
ベンチからの声援が飛ぶ。火神はダンクを決めようとする。
——が、ボールは緑間の手によって弾かれた。そのままボールは高尾の元へと行く。
「さっすが真ちゃんっ!」
「——黒沼! そっち行ったぞ!!」
今度は秀徳がシュートを決めようとしてきた。でも、待ち構えていた麗也は笑った。
さきほどやられたやり返し——とでも言うかのように、麗也は相手のボールを弾いてシュートを阻止する。
「おおおおおおお——っ!!」
「誠凛も譲らない!」
観客席から歓声がわく。睨みつけてくる相手に対し、麗也はにっこりと笑う。
(そんな簡単に決められちゃ、困るんだよな……)
*
————もう少しで2分経過する。が、点数は未だ互いに0点だ。
互いに一歩も譲っていない。おそらく、第1クォーターの先取点をとった方が有利だろう。
(まず1本決めたい……けど、ボールが完璧に阻止されてる……!!)
正邦戦と同じようにボールを阻止され、取りに行こうとすればそれをも完全に阻止される。
その時——緑間にボールが回る。全員が息をのむのが麗也には分かった。そして、3Pシュートが決まった。
(3Pシュート……って事は!)
「————黒子!!」
麗也が叫ぶと同時に、決まったばかりのボールがコートの端から端までぶった切る。
そしてそのボールは待ち構えていた火神の所へ行き、そのまま火神がダンクを決めた。
「うおおおおおお!!」
「なんだ今のパス……?!」
あちこちから声が上がる中、黒子と麗也は頷きあった。
(ほんと尊敬するな……。黒子も火神も、……あいつも)
絶句している緑間を麗也はじっと見た。
驚きの表情から、だんだんと悔しげな表情に変わった。
(今は2点差……。じゃあ俺も……行くか!)
ボールが再び放たれる。そして——黒子によって麗也にパス回しされた。
「——っ黒沼……!!」
いきなり表情を変える緑間。その場で麗也はシュート体勢を取り——ボールを放った。
緑間のシュートと同様の高さのボールが上がる。秀徳メンバーは絶句した。
いつも相手が味わっている気分を——いきなり自分たちがあびされられたのだから。
(シュート範囲が伸びている……所の話ではないのだよ)
動けず目を見開きながらボールを見る緑間。
そしてゆっくりと麗也に目を移した。——一瞬、自分がシュートを教えていたあの頃の彼にみえる。
(俺と同等の力……もしくはそれ以上の力をつけて——)
スパッ、とゴールにシュートが決まる。歓声がわきあがった。
麗也は誠凛メンバーとハイタッチしている。そして、緑間とふと目が合う。
「……何ハトが豆鉄砲食らったような顔してるんだよ」
「——なっ……!」
「中学時代。シュートを基本から教えてくれたのは——誰だっけ?」
「……っ」
きっと睨みつけてくる緑間。麗也も真剣な表情で返した。
つい、と踵を返して自分のポジションへ戻っていく緑間の背中を見つめながら、麗也は思う。
(そうだ。教えてくれたのは、……お前なんだよな、緑間)
——本当に凄い、と思ったのを麗也は忘れない。
(憧れてたんだ、緑間。……お前にさ)
麗也も踵を返してポジションへと戻る。
ふぅ、と一呼吸置いてから足を止め、緑間のほうを真っ直ぐに見た。緑間もこちらを見ている。
(だからこそ——負けたくないんだ)
真剣な眼差しで、麗也は緑間と闘争心をぶつけあっていたのだった。
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vs秀徳戦からのんびり丁寧に書けたらと思います(´・ω・`)
あ、丁寧と上手くは違うのでご了承を←
読んでいただき、本当にありがとうございました!