二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 負けません。 (黒子のバスケ.) +参照1900突破激感謝! ( No.48 )
日時: 2012/09/15 22:16
名前: 悠希 ◆YLdWB0/d2s (ID: AllLJKcR)



 
 >>茅

 日向先輩はホント凄いと思うんだ(`・ω・´)
 電話の相手は……想像つくかな?


 @第30Q.お元気してましたかっ!!


 『——もしもし、由梨?』


 懐かしくて優しいその声に、由梨はくっと目を見開いた。
 ふとよぎった桃色の髪。優しい笑み。そして……支えあった思い出。


 「さつ……さつきっ!!」
 『由梨ー!! ほんと久しぶりー!! あ、昨日試合だったんだって? 勝ったんでしょ?』
 「うん、まあね。……あほ峰はお元気かしら?」
 『プッ、何その口調! 凄く元気だよ。あ、麗君とテツ君は元気?』
 「うん……テっちゃんは」
 『——え? テツ君……“は”?』


 ■ ■ ■


 「じゃあ……帰るわね。あ、後で黒子君来るらしいわよ」
 「え? ……さっき来てませんでした?」
 「何か帰っちゃったのよ。……多分、気を使ってくれたんだと思うわ」


 困ったようにリコは笑う。麗也も小さく微笑んだ。
 リコが病室を出て言ったと同時に——麗也の医務をしてくれている医者……花重静はなえしずかがやってきた。


 「いやぁ、久しぶりね! く・ろ・ぬ・ま・くんっ?」
 「ひ……っ。あ、どどどどどどどうも花重先生!! お元気してましたかっ!!」
 「うーん、とっても!」


 顔はとても整っている。医者としての腕前も有名である。
 麗也の喘息をいつも見てくれていて、麗也も花重にはとても感謝している。
 が、穏やかだと思えるのは通常だけだ。……キレたら。


 「この前診察に来た時にさぁ……先生、無茶しちゃだめよーって言ったわよねぇ?」


 ——本気で怖い。
 呼吸器外していっそ気を失ってやろうかと思うほどに怖い。
 麗也は冷や汗を滝のように流しながら首を縦に振った。


 「いやあの無茶した訳じゃないんですけどちょっと咳がギャアアアア!!」
 「倒れて病院に運ばれてきた時の君ねえ、顔面蒼白で意識なくて。……これのどこが無茶してないと?」
 「すいません、ほんっとすいません!!」


 容赦なしで花重は麗也の胸倉をつかむ。麗也は一応病人だが本当に容赦なしだ。
 医者としての腕前も有名である。医者としての腕前も有名……な、はず。
 実際力はそこまで籠っていなかったが、本気で麗也は怖すぎて死にそうになった。


 「バスケ好きもいいけど……ほどほどにしなさいってあれほど……」
 「————負けられなかったんです、……絶対」


 目を細めて麗也は言う。花重は少し目を見開いた。
 

 「……勝った瞬間は凄くうれしくて、苦しさなんて忘れるくらい……負けられなかったんです」
 「…………バスケおバカさん」


 嬉しそうに笑う麗也に、つられて花重も微笑む。
 その時——急激に咳が出始める。花重はすぐに反応した。麗也の体調自体がかなり不安定になっているのだろう。
 

 「っ……黒沼君、とりあえずしっかり呼吸!!」
 「…う…ぁ…っ……っ!!」

 (かなり体調が不安定で疲労がたまってる……!!)


 先ほどまでとはうってかわり、麗也はだいぶ苦しそうだ。
 だが——そんな中で、麗也ははっきりと言った。


 「早っ……く……とめ、ないと……! 由梨に、見られ、たら……また、心配……かけっ——」
 「っ喋らなくていいの!!」
 「次……っ、ま、た……っ! 試合、ある……んで!! しっかり、しな……いと……!!」
 「————!! ちょっと待って、黒沼君!! 貴方まさか試合に出る——」


 はぁ、と麗也の呼吸が何とか落ち着く。汗が物凄い。
 だんだんと麗也の瞼が重たそうに下がっていく。茫然と花重は麗也を見ていた。


 「すいませ……また、勝手……言っちゃい、ました」


 体力の消耗が激しかったのだろうか。麗也はすぅ、と寝息を立てる。
 

 「……ほんっと、参るわ」


 花重は困ったように微笑んだ。


 ■ ■ ■


 @ 花重 静

 27歳の独身。
 クリーム色の腰まであるウェーブのかかった長髪。
 かなりの美人である。腕前も凄い。
 通常は穏やかだがキレるとSっぷり発揮で超怖い。
 麗也を心配すると同時に、見守っている。


 
 花重の特徴をつかんでもらう為に今回は麗也と花重のかけあいです。
 にしてもこのグダグダっぷりwwwww今回自分でかいてて何したいのかわかんないwww
 
 それでも読んで下さる方々に感謝をこめて、執筆続けます(^ω^)