二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜過去の天才〜(8Q更新★) ( No.54 )
日時: 2012/08/21 19:02
名前: ハルはる (ID: L9PtbysF)

第9Q 『わからない』



目を開くとそこには白い天井が広がっていた。
ズキズキと、全身が痛む。

「っ・・・どこ?ここ・・・」

ガラッ
扉が開き、誰かが入ってきた。

「杏奈!よかった・・・目覚めたのね・・・」

「母さん、俺先生読んでくるからっ」

「お母・・・さん?あたし・・・」

「もうっ心配したんだからね!救急車で運ばれたって聞いた時、心臓止まるかと思ったんだから」

涙を流すお母さんの顔を見て、思い出した。
あたしは、車に撥ねられてんだって。

「・・・ごめん。」




その後、医者にいろいろ見てもらって、「もう心配はいらない」と言われた。
どうやらあたしは1週間もの間、眠り続けていたらしい。

「有季ちゃんや赤司君達にも連絡しないとね」

・・・え?

「ちょっと待って、有季ちゃんって誰?赤司君って?」

あたし、そんな人知らないよ?

「え・・・」

「何言ってんだよ!紺野さんはお前のチームメイトだろ?赤司だってお前の彼氏じゃないか!」

チームメイト・・・?

「まさか・・・お前がやっていたスポーツはなんだ?」

「え・・・、わ、分かんない」

なにがなんだか分からない・・・。
赤司って人があたしの彼氏?

・・・どうしよう、思い出せない。












秀一side

「杏奈さんは多分、バスケ関係のこと全てを忘れています。原因は分かりませんが・・・、記憶喪失ですね」

バスケ関係のすべて・・・。
どうして・・・

とりあえず、皆を呼んでみよう。もしかしたら・・・

「それと、もし記憶が戻っても—————・・・」

どうして、杏奈だけこんなに苦しまないといけないんだよ・・・