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【繭墨さんと雄介くんで罰ゲーム】

「…あのー繭墨さん、小田桐さん、これ誰得ですかー？」

弱々しく言ったのは、罰ゲーム中の雄介だ。
部屋の隅で落ち込んでいる。……女装姿で。

「少なくとも、ボク得ではあるよ？中々似合っているじゃないか」

……どうしてこうなった？いや、まぁ、似合ってはいるが。

「…もう着替えていいですか？」
「まだ三分経っていないよ？せめて五分は頑張りたまえ」

繭さんは楽しそうだが、雄介は涙目になっている。
まぁ…メイド服にメイクまでされたら涙目にもなるだろうが。

「小田桐さんからも何か言って下さいよ！俺もう嫌ですよ…」
「…似合ってるぞ？」
「嬉しかねーよちくしょう！言って欲しいのはそっちじゃないですよ…」

今の繭さんに何か言って僕まで被害を受けたくない。許せ。
今何か言ったら僕もあんな格好をさせられそうだ。

「次は負けませんからね、UNO」
「次負けたら罰ゲーム追加だよ？」

また僕も参加させられるのだろう、負けないようにしないとな。
……正直、女装なんて絶対にしたくない。