PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: B.A.D.【短編集】 ( No.18 )
- 日時: 2012/09/05 21:13
- 名前: 優勇 ◆owTCsYJegA (ID: SUsN38YB)
【久々津と姫様と】
「久々津や久々津・・・久々津?」
人形作りの最中、空腹感に気付き彼を呼ぶ。
普通なら呼べばすぐに来るのだが、何処に行ったのか。
何度呼んでも、居ないのか聞こえていないのか、返事が無い。
「・・・何処にいったんでしょう?」
実は私は、とても寂しがりなのかもしれません。
他に誰かが居たのならこう続けただろう、だが今は誰も居ない。
そう、自分と彼以外に此処には誰も居ないのだ。
空腹感は先程より増している。
気付いた事で余計に空腹感を感じるのだろう、困ったものだ。
炊事や洗濯等は彼がやる為、自分ではあまり料理はしない。
「・・・久々津や、何処に行ったんです?」
自宅内を歩き彼の姿を探すが、中々姿を見つけられない。
先ほどから「何かを忘れている」様な気がしなくもないのだが。
自宅内だけでなく庭等も見るが、やはり姿は無い。
工房を兼ねた塔の様な屋敷を歩き回り、庭を眺め数十分。
私は一枚の紙切れ、いや、久々津のメモを見つけた。
『今朝も言いましたが、買出しに行って参ります。
×時までには戻りますので、お許しを』
「・・・」
すっかり忘れていた、歩き回った数十分は無駄な時間だった。
嗚呼、彼が戻るまで私はこの空腹感に耐え切れるだろうか。
*
舞姫さんと久々津の話。この後買い物から帰ってきた久々津が
空腹で倒れた舞姫さんを発見しますw
舞姫さんって料理できるんだろうか。
キャラ崩壊注意です。舞姫さんの口調は謎だ・・・
PR