二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: B.A.D.【短編集】 ( No.4 )
日時: 2012/07/28 09:23
名前: 優勇# (ID: SUsN38YB)
参照: PC=優勇、3DS=夕夜鵺です

【小田桐君と繭さんの退屈な日】

「退屈だね、小田桐君」
「・・・繭さん、それ言うのもう50回目ですよ。
 あと・・・わざわざココアパウダーを床に落とさないで下さい」

拭き掃除をしながら溜息を吐く。少女にカウントした数を告げ、
雑巾を絞りながらチョコレートを食う少女に抗議する。が、

「・・・君が金魚と追走劇を繰り広げてくれるなら考えてあげてもいいよ」

そう言い彼女はチョコレートの包みに埋もれた水槽に手をかけた。
その中を、一匹の金魚が泳いでいる。だが水槽には水は一滴も入っていない

「それは二度とごめんですよ。前にも言った気がしますけどね」
「・・・そうかい、つまらないね」

溜め息を吐き、彼女は水槽から手を離してソファーに横になった。
金魚は尾ひれを揺らし、優雅に水の無い水槽内を泳いでいた。