PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: B.A.D.【短編集】 ( No.5 )
- 日時: 2012/07/28 09:37
- 名前: 優勇 ◆owTCsYJegA (ID: SUsN38YB)
- 参照: PC=優勇、3DS=夕夜鵺です
【雄介と小田桐さんのとある日】
「はーるのうららーのすーみだーがわー」
ガラクタの散ばる部屋のど真ん中。
彼は大の字になって音程も何もかも滅茶苦茶な歌を歌っている。
「掃除の邪魔だ!それとお前はそれしか歌えないのか!?」
怒鳴るがこれっぽちも聞きやしない。へらへら笑いながら歌う。
僕は溜息一つ吐き、持っていた雑巾を雄介の顔目掛け投げる。
「うわ!?ちょっ、いきなり何するんですか!濡れ雑巾って当たると痛いんですよ!」
「知るか!外に出て行け、掃除の邪魔だ」
雄介は不満そうな顔をしながらも部屋を出て行った。
僕は改めて雑巾を手に持ち、部屋の掃除を開始する。
ガラクタに溢れた部屋でも、片付ければ普通の部屋に戻るはずだ。
「・・・小田桐さーん、俺腹減ったんですけどー」
「金は有るんじゃなかったのか」
「冷たいですね、小田桐さん・・・」
雄介は諦めて事務所を出て行ったようだ、扉の開閉音が聴こえた。
・・・同時に、あの不思議な歌も聴こえたが。
PR