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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: B.A.D.【短編集】 ( No.8 )
- 日時: 2012/07/29 17:12
- 名前: 優勇 ◆owTCsYJegA (ID: SUsN38YB)
- 参照: PC=優勇、3DS=夕夜鵺です
【ある意味天敵】
「はぁ・・・」
幾度目かの溜息。珍しくチョコレートを食べていない憂鬱そうな彼女。
ソファーに寝転がって居るのは普段通りだが。
「どうかしたんですか?繭さん」
「・・・今日、幸仁君が来るんだよ」
幸仁が来るくらい、彼女が憂鬱になる理由にはならないだろう。
意味がよく分からず、首を傾げる。
「分からないのかい、小田桐君?じゃあヒントをあげようか」
「お願いします。幸仁が来るってだけじゃ分かりません」
「彼の能力で生み出せるものは?」
彼・・・水無瀬の人間の能力は書いた字から生物を生み出す事だ。
だが幸仁が生み出せるものは蛙くらいだったと——
「・・・あ」
「分かったかい?・・・『神』だよ」
彼女は『神』が苦手で、飛び掛られた時は動けなくなっていた。
成る程、つまり『神』を生み出せる幸仁は彼女にとって——
「ある意味、天敵なんですね」
彼女は溜息をつき、ソファーに突っ伏してしまった。
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