二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ワンピース】-喘ぐサファイア ( No.109 )
- 日時: 2012/08/12 20:42
- 名前: 優騎那 (ID: 1JT7H2ne)
「ジンベエさん、どういう事?」
ナミの確認から話は始まった。
「あんたがアーロンを"東の海"—イーストブルー—へ解き放った張本人って…」
「おれもそう聞いてるぞ!!」
サンジがビッとジンベエを指差した。
「昔……おれとルフィが初めて"七武海"のジンベエって名を聞いたときも、ヨサクの野郎にそう説明された………。
2年前新聞でお前とジンベエが一緒にいるってのを知って、オレの頭にゃクエスチョンマークが躍ったよ…」
腕を組み、サンジはジンベエを影を落とした目でにらんだ。
「ジンベエって奴は、アーロンの黒幕のような存在だと思ってたからな。
おいジンベエ、何か言い訳してェってんなら聞くが、言葉にゃ気をつけろよ………!!
何を隠そうここにいる麗しき航海士ナミさんの故郷こそ、アーロンに支配された島」
「!!」
ジンベエは青ざめ、ナミを見る。
「彼女自身耐え難い苦汁を嘗めてきた一人だ…!!
話し次第じゃお前を…おれはゆるさねェ!!!」
ナミの脳内によぎるのは思い出したくもない忌まわしき過去。
ある日突然、アーロン一味は島に現れた。
「ノジコ!ナミ!大好き」
目の前で最愛の母が撃たれた。
そこから先は村を救うために8年間戦い続けた記憶だけ。
「バカか"黒足"」
冷酷に振る舞うフォークスは狂おしくも麗しい。
「テメェ!!もう一度言ってみやがれ……!?」
女という存在を本気で愛しているサンジはフォークスを見るや、石化してしまった。
「「「石化した————!!!?」」」
「クソ野郎!!」
「「「復活早!!!」」」
「お前は女という存在、生き物を愛している。それが災いして物事を片方からしか見れない」
「何だと!!?」
サンジは影を落とした目で睨むが、フォークスの視線に気圧されそうだった。
「たった一人の女を命がけで愛したこともないくせに…よくそんなことが言えるよな」
恋を知らねェジャイアントベイビーちゃん……!!