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「お——いナミ〜〜!!!」

高い声の主は、麦わら帽子をかぶったこしの堅い黒髪の男、海賊"麦わら"のルフィだった。
2年前の頂上戦争の後、懸賞金は3億から4億に跳ね上がったと聞く。

「あ！ナミちんだ〜〜〜!!」

黄緑のショートヘアの人魚がバブルに乗ってやって来た。

「クレーマーはナミだったのね…」

金髪にアリスコーデ、背が低いベイビーフェイスの女が冷やかに言った。

「（一個小せェのがいるな。新聞には載ってなかったが、最近"麦わらの一味"に入ったのか?）」

それとその他3名←「紹介くらいしろ!!!」

「え……ルフィ…!!アリス!!ケイミー〜〜〜!!」

ひとまずフォークスは麦わらの一味を放って、ゴドリックの方を見に行った。

「うん。これがいい」
「……まァ、ぎりぎり合格ラインだな」

ゴドリックの今のスタイルはこうだ。

クリミナルオリジナルの白のＴシャツに、召使が着るような燕尾服。
ダークブラウンのブーツだった。
左腰にはクナイをしまっているポーチ。
フォークスは納得いかないようだったが、かなりオシャレだ

「金は払わねェ」
「アルヴィット様!!それは困ります!!」
「オレに文句があるのか……?」

フォークスは覇王色の覇気を張りつかせた。

「っ……!!」

スタッフはフォークスの覇気に気を失ってしまった。
すると、"麦わらの一味"の方が騒がしくなった。

「お、おい……!!あんな大物が……しかも2人もいるなんて聞いてねェよ!!」

天狗のように鼻の長いあほ面の男が膝をがくがく言わせている。

「はっ!!さっきは気づかなかったけど、もしかしてあんた、"サファイアの化身"フォークス!?」
「「「！！？」」」
「誰だ?」

フォークスの名を聞いて、長鼻の男とアフロのガイコツ、ブルックとアリスコーデの女が目を見開いた。
ルフィは誰かわからず首をかしげた。

「そうだ。こっちは相棒のゴドリック」

さらに身を震わせる一味。

「フィオレータ・ゴドリックまで……!!」
「そう殺気立つなよ。おれたちは殺し合いがしたくて魚人島にいるわけじゃねェ」

ゴドリックが両手を上げて戦闘の意思はないことを示すと、身構えていた者は警戒態勢を解いた。