二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ワンピース】-喘ぐサファイア ( No.63 )
日時: 2012/08/06 16:38
名前: 優騎那 (ID: TVk4tHjv)

「聞こえたろう。ネプチューンを含めこっちには大量の人質がいる。
こいつらの命が惜しけりゃあ、そっちでおれたちの出航準備を整えろ!!必要なものはコーティングしたうちの海賊船サニー号。
後は残りの船員—クルー—
暗黒女一人、ロボット一台、狸一匹、エロガッパ一匹だ」
「「エロガッパて……!!」」

ゴドリックとアリスは両手で口元を押さえて満面の黒い笑み。

『条件は分かった…。君たちが仲間全員と速やかにこの国を出て行ける様手配しよう。
引き換えに人質は全員無事に返してもらうぞ!!!
一ついいかゾロ君…』
「ん?」
『こんな状況でこれを伝えるのは不本意だが、ジンべエへの義理を欠く訳にはいかない。
元[王下七武海]"海峡の"ジンべエより、"麦わら"のルフィへ、君らがこの島に到着したら伝えてほしいと…伝言を三つ預かっている』
「そ…そういやあいつ、ジンベエと友達だって……!!」
「ジンベエ…フォークスの元船長か……」

ジンベエという名前が出た途端、城内はざわざわとなる。

『一つ目は[ホーディと戦うな]。二つ目!![フォークスを敵に回すな]三つ目["海の森"で待つ]!!!この三つだ』
「フォークス?海の森?ホーディ…?」
「ゴドリック、あんたはフォークスのことをよく知ってるんでしょ?」

ナミに問われ、ゴドリックはあぁ、と答えた。

だが…
ゴドリックは右手を顎に当てて考え込んだ。

「どうした?」

ウソップの呼びかけにゴドリックはんぅ…と唸った。

「ジンベエとフォークスは元々、同じ船に乗ってたんだ」
「え!?本当なんですか!?」
「本当だ。とは言ってもフォークスがガキの頃だけどな。
本気で戦えば"四皇"と互角になる戦闘力。
IQ250の頭脳の持ち主で、頭脳戦でフォークスに敵うやつはいねェ。
人間に対しての異常なまでに冷酷な振る舞いもジンベエは知っているだろう……」
「怖ェよ……!!」

ウソップが身をぶるぶる震わせた。

「だから敵に回すなって言ったのか?」
「恐らく。それにあいつの懸賞金は7億を越えている」
「「「「「7億!!?」」」」」

ゾロ、ナミ、ウソップ、アリス、ブルックはそんな額の賞金首がいることに純粋に驚く。

「7億の首なんて聞いたことねェぞ!?」
「いつの間にか上がってたんだよ……。そこに突っ込むな」
「「「「いや突っ込むだろ!!」」」」

ゾロ、ナミ、ウソップ、アリスに突っ込まれてもゴドリックは素知らぬ顔で話し続けた。

「一番厄介なのが、あいつが人間を嫌っていることだ」
「何で?」
「おれも分からねェ。それなのに人間のおれを長年相棒にしているのかもわからねェ。何もわからねェ。
おれ……」





17歳前後までの記憶がないんだ……