二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第三話 ( No.8 )
- 日時: 2012/08/08 09:37
- 名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)
- 参照: もはや天馬主人公じゃない…
「天馬は?」
「今日も来てないです」
「…また休みか」
神童は言った
天馬が男子生徒に怪我を負わせてから三日が経った
天馬は全く部活に顔を出していない
「倉間くん…」
「ほっとけあんなやつ」
「…天馬があんなことするなんてな」
神童は言った
「あの一年は?」
「骨が砕けていて、治ってもまともに歩けるか分からないそうだ」
剣城は答える
「やっぱりホントの怪我だよな」
「どういうこと水鳥ちゃん」
「私が小学生の時、血によく似た液体を持って、相手にカッターを持たせて液体を自分の腕にかける…そんないじめがあったんだよ そしたら周りの人からみたら、カッターで切られた見たいになる」
「天馬があんなことするなんて、やっぱり何か理由があるんですよ!」
葵は言った
——————
「………」
葵…
天馬は部室のドア越しに話を聞いている
部活に来ようとやって来たが、何だか気まずい
「理由って何だよ、アイツはサッカーを利用して暴力を振るったんだぞ!」
「きっとそれにも理由が…」
「…そこにいるのは誰だ?」
神童の声がした
「あっ…」
まずい、見つかった
するとドアがガラガラと開かれる、剣城だった
「松風!?」
「……ッ!」
天馬は背を向けて走り出す
「松風!!」
「いいんだよあんなやつ!」
倉間は言った
「…サッカーで暴力をしたんだ、部員としてどうかと思うぜ」
霧野も言った
「そういえば狩屋は?」
「さっき出ていったぜ」
「一体何処に…」
——————
天馬くん…
あの行為には、何か大きな理由があるはずだ
何で皆は信じないんだ?
「…失礼します」
そんなことを考えながら狩屋がやって来たのは、保健室だった
「矢野くん、いる?」
矢野とは天馬が怪我をさせた男子生徒だ
「何の用だよ」
ベットで寝ている矢野は言った
足には包帯が巻かれている
「…天馬くんと何があったの?」
「…別に」
矢野は目をそらす
「………」
狩屋は矢野に近づき、胸ぐらを掴んだ
「言えよ」
「何ムキになってんの?アイツは俺に怪我させたんだぜ」
「…理由もなく天馬くんはサッカーで暴力なんてしない!」
「………少しからかったんだよ」
矢野は言った
「サッカー部なんてくだらない、サッカーなんてくだらないってな、するとアイツはキレ出したから、サッカーバトルをしたのさ、…そしたらこの有り様だ」
「………」
天馬くん、ごめんね
気づいてあげられなくて
そう思いながら狩屋は保健室を出ていった