二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒バス*向日葵と青空* ( No.2 )
日時: 2012/08/10 16:28
名前: 玲那 ◆Nq.dcct54. (ID: v1PUoFnc)

『終わったぁ〜』

太陽が、沈み始めた綺麗な時間帯。
人も少なくなってきて、店を閉める時間になった。

『ちょっと海の方行ってくる!』

靴を脱ぎ捨て、裸足で海に入る。
冷たくて、気持ちいい。

『冷たっ』

バシャバシャと足で水面を蹴る。
水しぶきがズボンの裾を濡らして肌にへばりつく。

『う〜、気持ち悪・・・』

もうそろそろ戻ろうと振り向いたとき、

「危ない!!」

『へ・・・っ!』

顔面に、何か硬いものがぶつかって、よろめく。
ズキズキ痛む顔を抑えながら見ると、それはバスケットボールだった。

「大丈夫っスか!?」

『いって〜・・・、何?』

「すまない。大丈夫だったか?」

スーパーで見た、赤髪の人がそう言った。
これが、大丈夫に見えるんだろうか。

『大丈夫なわけないでしょ?』

「お〜そりゃそうだよな」

「青峰、お前の投げたボールだ自分でかたをつけろ」

「あ〜・・・ごめん」

あのガングロが、赤髪に謝った。

「なぜ俺に謝る」

「あっ、そうだったな。すまねー、ほんと悪かった。」

『・・・別に、いいけど。』

「それにしても、君ガッチリした足してるっスね」

・・・は?
この金髪、仮にも女子のあたしになに言ってるの?

『あんた、』

「黄瀬・・・」

「黄瀬君・・・」

『失礼なんだよっ』バシャッ

金髪の顔に、海水を思いっ切りかけてやった。
ぼーぜんと頭から水を滴らせていた。

「ホントだな」バシャッ
「ホントですよ」バシャッ
「ほんとなのだよ」バシャッ
「きーちゃんサイテー」バシャッ

次々と水をかけられジャージまでびしょびしょになった金髪は
「すいません・・・」
と誤ってきた。まあ、分かればいい。

「・・・でも、青峰っちとその他!なんでかけるんすか!?」

そうして、盛大な水かけ合戦が始まった。
あたしは一歩下がった所でそれを見て楽しんでいた。

「でも、部活か何かに入っているのか?」

『?別に入ってないですけど・・・』

「バスケをやったら、面白そうなのに・・・」

あたしの脚を見てそう言う赤髪。
そういえば、この人たちの名前ってなんだろう・・・。

「おい、そろそろ体育館にもどるぞ」

「「は〜い」」

「あぁ、そうだ」

そう言って、ピタッと止まり、こちらに振り向いた。
薄らと、口元には笑みを浮かべて、

「バスケに興味があったら、明日9時に市営の体育館に来るといい」

女バスもいるしね。
そう言うと、皆は歩いていってしまった。

『・・・バスケかぁ。』

でも、体育の授業でしかやったことないし。

『・・・』

少しだけ、興味が湧いてきた。