二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【マフィア】deadlife【カゲプロ】 ( No.11 )
日時: 2012/09/28 13:31
名前: アホッポイド(・ω・) ◆9EWOksTQbg (ID: aWmOh1mE)

〜如月モモ、兄の女装服を選ぶ〜



「なぁ・・・お前の兄に着せるならどれがいいと思う?」

「・・・は?」

そう言いながら彼女はピンクや黒、赤や紫などの色取り取りなドレスを私に向けた。


数十分前


「ね、ねぇモモちゃん。さっきキド・・・ボスが呼んでたよ?」

目の前にいる少女—小桜茉莉—は少し怯えた様子で伝えてくる。

「え?うん。私だけ?」

いつもなら私と馬鹿兄の二人で呼ばれることが多いのだが、今回は私だけなのだろうか。

「うん、キ・・・ボスが怖い声で『呼ぶのはキサラギ妹だけだ』って言ってた」

この子はいつまでたってもボスのことをキドと呼んでしまうようだ。
きっと昔そう呼んでいたからそれが抜けないのだろう。

「わかった。じゃあ行ってくるね」

「うん、気をつけてね。今ピリピリしてるから・・・」




こうしてボスの部屋へ向かい、ノックをし、部屋へ入って今へ至る。

「だからどれがいいか聞いているのだ」

どれが良いと聞かれても・・・兄は男だ。

「あのー・・・どうしてドレスなんk「決まっているだろうお前の兄、如月シンタローに女装で潜入させるからだ」・・・」

どうしてなんだ。たしかに馬鹿兄は顔はそこそこ良いはずだが決して女顔ではないはずだ。しかも女装で潜入なんて・・・

「取り敢えず、何故私の兄なんでしょう・・・?カノさんなどの方が良いのでは?」

カノさんは女装で何度も潜入してるし、きっと慣れているはずだ。

「アイツは・・・既に今潜入中だ。帰ってきていきなり仕事させるのも流石に可哀想だ」

流石カノさん。もう行ってるなんて・・・

「ではセトさんなどは・・・「アイツはガタイが良すぎる。絶対にバレる」なるほど・・・」

「で、お前の兄に似合うのはお前が一番わかるはずだと思い、ここへ呼んだのだ。どれが一番似合うと思う?」

もうこうなると選ぶしかないのだろうか。
馬鹿兄には可哀想だが、女装を選んでもらおう。

「えっと・・・赤、じゃないでしょうか?」

一応本家でもイメージカラーだし・・・

「そうか。わざわざすまなかったな。ではお前の兄が女装するときはお前も見に来い。一緒に潜入するのだから」

・・・マジか。
でも一応ボス命令だし、仕方ないか。

「ア、ハイ。ワカリマシタ・・・」

馬鹿兄。女装を免れなくてごめん。



しかし心のなかで何故か少しだけ楽しみにしているモモであった。