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〜死神〜

最近メカクシファミリーに期待の新人が入ったとユウから聞いた。あいつらがどこで何をしようが関係はないが、もし此方に手を出そうものなら暗殺部隊を動かす。それぐらい向こうさんも解っているのだろう。

「ボス—！！」

彼を見ると今まで考えていたことがすべて忘れるくらい甘やかしたくなる。

「どうしたんだルイ？iPhone5が欲しいのかい？それとも新しいピアスか？」

「iPhone5もピアスも昨日買ってくれたじゃないですか！そうじゃなくて……狐の面を着けた怪しげな男が中へ入れろって申しているんですが……」

他でもない、あいつのことだろう。俺が今日来るように言っておいたし、狐の面が何よりも証拠だろう。ここへ来るときは絶対に狐の面を着けてくるのだ。

「私は君達のボスにここへ来るように言われているんだ」

「だからって許可もなしに通すわけにはいかない！第一、何故貴様のような怪しい奴を通さねればならんのだ！」

外から聞こえてくる怒鳴り声に耳を塞ぐ。新人の分際で生意気な。少し痛めつけてやろう。

続く