二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【マフィア】deadlife【カゲプロ】 ( No.35 )
日時: 2012/12/30 15:21
名前: アホッポイド(・ω・) ◆9EWOksTQbg (ID: ZUkStBmr)  

〜死神篇〜



もうすぐ約束の8月15日が来る。それまでにこいつの精神の生まれ変わりを見つけなければ、こいつは死ぬ。あの日出会った情報屋の言ったことが本当かなんて分からない。だからって何もしないよりはマシだ。ただ一人のソルジャーの為だけに、と思うけれど、こいつがいない日々は憂鬱で仕方ないんだ。

「なあ、蛇里。お前がいないと寂しいよ。けど、後少しでまた、隣に並べる日が来るからな。また二人で上を目指そう」

そう言って、沢山の機械に繋がれた彼がいる部屋を後にした。

「ボス—!ただいま—☆」

「ただいま帰りました」

どうやら彼らが帰って来たようだ。

「あぁ、お疲れ。どうだった?」

まあ、帰ってきたということはちゃんと終わったのだろうが。

「ん—とね—…みんな何か動かなくなっちゃって—…頭とかお腹に穴いっぱい開けちゃった☆」

これでもうルイも22なのに……ちゃんとした言葉を使ってほしい……
てかさっきシトの奴、ルイのこと少年って言ってなかったか?

「言われた通り、上の奴らに情報を吐かせました。もちろん、下の方はほぼ潰してきました。これで奴らも動けないでしょう」

「そうか。ご苦労だったな」

「ね—ね—刀刃さ—ん!さっきね、シト君がね、何か〜……なんだったけユウ君?」

「え゛、知らないよ。何のこと?」

本当、何のことなんだろうか。

「そうなの?えっとね—確か、『シンタロー君があの人の生まれ変わりなんて』って言ってたと思うけど、刀刃さん何のことかわかる—?」

…………まさか

「シンタローといえば最近メカクシファミリーに入った新人の名前じゃ……」

自分の中で、何かが切れる音がした。

「なあルイ。お前に頼みたいことがあるんだが………」

勿論、断ることは必ず許されない。ルイやユウを巻き込むのは気が引けるが、もう引き返せない。

「いいですよ、何ですか?」

頼むのは当然あのこと。

「来週……8月14日、メカクシファミリーのソルジャー、如月シンタローを誘拐してこい」








死神篇・終