二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマGO 光を失った姫 第1話更新! ( No.21 )
- 日時: 2012/08/15 21:29
- 名前: 姫佳 (ID: xVqXnuQU)
- 参照: 懲りずにスレッドロックして新しいスレ立てちゃった☆((タヒ
第2話「少女の名前」
〜太陽said〜
病院の前に着いた僕は、少女を下ろした。
?「…ねぇ。」
太陽「何?」
?「…手、なんで繋いでるの?」
太陽「君が逃げだすから。」
?「…私がどこに行こうが、関係ないでしょ。」
少女は僕から顔を背けた。
?「太陽君!!」
その時、聞き覚えのある声が聞こえた。
太陽「冬花さん!!」
声の正体は、僕の担当看護師の冬花さんだった。
冬花「病院から脱け出すなんてどういうこと?!」
太陽「え、えっと…?「彼を怒らないで下さい。」
僕が理由に困っていると、少女が僕の前に立った。
?「私が勝手に病院を脱け出したのが悪いんです。彼は私を心配して追いかけてきてくれたんです。だから…、彼を怒らないで下さい。」
少女は頭を下げた。
?「足を手当てして下さり、ありがとうございました。治療費は後で必ずお支払いします。お世話になりました。」
少女はもう一度お辞儀をすると、僕の手を払い除け走っていった。…って、また逃げられた!!←
冬花「待って!!」
冬花さんが追いかけて少女の手を掴んだ。
冬花「とりあえず病室に戻りましょう?話はそれから、ね?」
冬花さんの問いに少女が答えることはなかったが、大人しく病室に戻っていった。
〜病室〜
目の前に朝食があるのに、少女は食べようせず、ただベッドの上で蹲っていた。
太陽「食べないの?」
少女は小さく頷く。
太陽「でも、食べないと体によくないよ?」
?「…他人の作った食事なんか信用できない。」
太陽「皆同じもの食べてるから大丈夫だよ!」
僕は卵焼きを小さく切って、少女の口元に持っていった。
太陽「食べてみてよ!意外に美味しいから!」
少女は少し考えた後、卵焼きを食べた。
太陽「どう?美味しい?」
少女は何も答えなかった。それ以降、少女が食べ物を口にすることはなかった。
冬花「どう?朝食、食べてくれた?」
太陽「卵焼きを一口だけ…。」
冬花「そう…。」
その時、1人の女性が病室に入ってきた。この人、確か心療内科の…。
?「こんにちは。心療科の『篠宮舞』です。これから私が質問することに答えてくれる?」
先生は柔らかい口調で話すが、少女は答えない。
舞「じゃあまず、貴女の名前を教えてくれる?」
少女は蹲ったまま何も答えない。その後、家族のことやどこから来たのかなど、少女に関係する質問をしたのだが、少女は何も答えなかった。
冬花「…どうですか?」
舞「答えてくれないから、記憶喪失かどうかも分からないわね…。」
太陽「記憶喪失じゃないと思いますよ。飼ってる兎の名前、呼んでましたから。」
舞「そう。」
その後、先生と冬花さんは病室を出た。僕は改めて少女を見つめる。近くで見ると本当に可愛いんだな…。白髪のロングに左が水色、右が黄色のオッドアイ、肌も透き通るように真っ白で、背は僕の肩より少し下ぐらい、抱きしめたらすぐに壊れるんじゃないかってくらい体も細くて…。物語に出てくるお姫様って感じかな。
太陽「そういえば、自己紹介がまだだったよね。僕は『雨宮太陽』!13歳の中1なんだ!君は?」
答えてくれないと思うけど…、もしかしたら、という僅かな希望を抱いて訊いてみた。
?「…白炎…、輝姫…。…13歳の…、中1…。」
それは、少女が僕にほんの少しだけ心を許してくれた瞬間だった。
***
姫佳「初めて公式キャラサイドで書いた〜!!」
太陽「2話の最後でやっと自己紹介っていう小説もそうそうないと思うけどね。」
輝姫「私、次回からやっと名前出るの?」
姫佳「うん!そして、ぶっちゃけこのホーリーロード編はかなり飛ばします!!試合とかほとんど書きません!!」
輝姫・太陽「「Σえぇっ?!」」
姫佳「だって、大事なのイナクロからだもん!1期は輝姫と太陽をくっつける為にやるの感じだもん!!あっ、新雲戦は真面目に書きます!!決勝戦も…、かな?」←
輝姫「で、ではコメント待ってます!」